来週(15~19日)は、18日の1~3月期の国内総生産(GDP)に注目が集まりそうだ。
事前の市場予測では前期比年率1%台のプラス成長を確保する見込み。輸出や消費の回復が成長を支える。
そのほか、経済指標では15日に4月の企業物価指数、16日に3月の第3次産業活動指数、17日に3月の機械受注統計などが発表になる。
金融機関を中心に決算も引き続き大詰めだ。15日には三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、第一生命ホールディングス(8750)、電通(4324)などが決算を発表する。
米国では、15日に5月のニューヨーク連銀製造業業況指数が、16日に4月の鉱工業生産が発表になる。ホーム・デポ(@HD/U)が16日に、シスコシステムズ(@CSCO/U)が18日にそれぞれ決算を発表する。
【注目ポイント】
▽日本 1~3月期
のGDP(1次速報、18日8時50分)
事前の市場予想は前期比年率1.8%増と2016年10~12月期(1.2%増)から伸びが拡大する見込み。
プラスは5四半期連続。海外経済の回復で輸出の伸びが続くことに加え、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しが寄与する。足元の円安・株高で消費マインドの一段の回復も期待されており、日本経済の先行きに明るさが戻りそうだ。
▽米国
4月の鉱工業生産
(日本時間16日22時15分)
3月は前月比0.5%増と2カ月連続のプラス。気温の低下による暖房需要の増加で電気・ガスなどが伸びた。
4月もプラスを維持する見込み。トランプ大統領就任による景気回復期待が実体経済に波及するか、株高の持続力を占う上でも、経済指標の結果が一段と注目を集めている。