来週(24~28日)は大手企業の決算発表が本格化する。
27日にNTTドコモ(9437)、ファナック(6954)、任天堂(7974)が、28日にホンダ(7267)、ソニー(6758)がそれぞれ決算を発表する。
年明け以降、円相場がじわじわ上昇するなか、18年3月期にどのような業績見通しを発表するかに注目が集まる。
日銀は26~27日に金融政策決定会合を開く。
併せて四半期に一度の経済・物価情勢の展望(展望リポート)を公表する。
政策変更は予想されておらず、政策委員の経済や物価見通しへの関心が高い。
経済統計では、28日に3月の鉱工業生産(速報値)、3月の家計調査などが発表になる。
仮想デスクトップ事業を手がけるアセンテックは25日にマザーズに上場する。
米国では決算発表が引き続き注目点。25日にキャタピラーが、27日にアルファベットが、マイクロソフトが、28日にゼネラル・モーターズがそれぞれ決算を発表する。
経済統計では、27日に3月の耐久財受注が、28日に1~3月期の国内総生産(GDP)が発表になる。
ECBは27日に理事会を開く。シドニー市場は25日が休場となる。
【注目ポイント】
▽日本 金融政策決定会合(26~27日)
金融政策の変更は予想されていない。
そのため、合わせて発表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)への関心が高い。
1月時点の物価見通し(中央値)は17年度が1.5%で、18年度が1.7%と物価安定目標(2%程度)に届かない。
今回の展望リポートで見通しが引き下げられるとの予想もあり、日銀の金融政策のかじ取りは一段と難しくなりそうだ。
▽米国
1~3月期の国内総生産(GDP)(28日)
GDPトラッカーでは前期比年率0.85%増と、2016年10~12月期(2.1%増)から減速が見込まれている。
12四半期連続のプラスを維持するものの、経済の巡航速度である潜在成長率(2%程度)を大幅に下回るとみられている。米国株の伸び悩みなどを背景に資産効果が低下し、小売り売上などが落ち込んでいる。
▽IPO
アセンテック(3565)がマザーズに上場(25日)
2009年2月にインテア・ホールディングス(東京都新宿区)が新設分割子会社としてエム・ピー・テクノロジーズを設立。その後、2012年3月にアセンテック株式会社に社名を変更した。仮想デスクトップに関するITインフラ事業が主力。公開価格は仮条件(1840~2000円)の上限である2000円に決まった

