来週4月20日~24日のポイント | マルメンライトのブログ


来週(20~24日)は主要企業の2015年3月期決算発表が本格化する。

安川電(6506)を皮切りに、日電産(6594)、JFEHD(5411)、マツダ(7261)などが予定。

日経平均株価は10日に一時2万円の大台を回復した。
市場の業績期待が強まっており、各社の今期見通しで業績拡大が続くという裏付けが示されるかに関心が集まる。

 新規株式公開(IPO)関連では5社が新規上場を予定。
20日にHamee(3134)、21日にシーアールイー(3458)、22日に日本スキー場開発(6040)、24日にレントラックス(6045)と三機サービス(6044)がそれぞれ上場する。

 米国では主力企業の1~3月期決算発表に引き続き注目。IBMやボーイング、フェイスブック、マイクロソフトなどが予定。

すでに発表を終えた決算ではドル高による収益圧迫で業績が下振れた企業も散見された。さえない内容が続くようだと、米株式相場の重荷になるとの警戒感も出ているようだ。経済指標では3月の耐久財受注などが発表になり、企業活動の活発さを探る上で注目される。

 欧州では、4月の独Ifo景況感指数が公表予定。
ユーロ安とエネルギー価格の下落を追い風にドイツ企業の景況感は上向いている。欧州経済のけん引役であるドイツ景気の先行き期待を強める内容となるか引き続き関心を集めそうだ。


【注目ポイント】
日本 3月の貿易統計(22日8時50分) 
予想値:479億円の黒字

市場予想の中心値は479億円の黒字。黒字転換となれば、2012年6月以来およそ3年ぶり。
原油安により輸入額が減少する半面、円安で自動車や半導体などの輸出が回復しており、収支改善がどの程度進むか注目が高い。
もっとも、輸出の戻りに力強さはないとして、黒字定着を見込む声は少ないようだ。
一方、貿易収支に海外との利子配当などを加えた経常収支は2月は大幅な黒字となった。海外への投資による収益が増えており、日本の稼ぎ方の変化を指摘する声も増えている。

米国 3月の耐久財受注
(日本時間24日21時30分)

 2月は前月比1.4%減と、2カ月ぶりのマイナスだった。悪天候や西海岸の港湾ストの影響などを受け、市場予想に反してマイナスとなった。

ただ、ドル高が企業収益を圧迫しているほか、原油安に伴う石油関連企業の設備投資抑制が影響している点も見逃せない。
3月の雇用統計や小売売上高はいずれも市場予想を下回るなど足元では弱含みの米経済指標の発表が続いている。3月の耐久財受注も企業活動の伸び悩みを示唆する結果となれば、米経済成長の勢いに警戒感が広がり、利上げ時期の後ずれ観測が強まる可能性もある。

欧州 4月の独Ifo景況感指数
(日本時間24日17時)

 3月は107.9と14年7月以来の高水準となった。エネルギー価格の低下に加え、ユーロ安によってドイツ企業の景況感改善が続いている。
業種別では建設業の悪化が続く一方、製造業、卸売業、小売業は着実な改善を見せた。先行き判断指数は昨年6月以来の水準に上昇し、順調な景気回復が続くとの期待につながった。欧州経済のけん引役であるドイツ景気の先行き期待をさらに強める内容になるか引き続き関心が集まる。

▽IPO Hamee(はみぃ)がマザーズに新規上場(20日)

 スマートフォン(スマホ)用ケースなど、モバイル端末向けのアクセサリーを企画・販売する。販売網は自社ドメインサイトのほか、楽天(4755)が運営する「楽天市場」などにも出店し、日本国内で12の電子取引(EC)店舗を運営している。EC事業者向けに、ネットショップ運営に必要なバックオフィス業務を一元管理できるクラウドサービス「ネクストエンジン」も提供。ネクストエンジン契約社数が増えていることもあり、15年4月期は2ケタ増収増益を計画している。公開価格は2530円と仮条件(2230~2530円)の上限で決まった。

←参考になりましたら