「私を幸せにしてくれますか?」

これは数十年前に大ヒットした月9ドラマ「101回目のプロポーズ」のあるシーンからのセリフです。

浅野温子さんが演じる薫が、武田鉄矢さんが演じる達郎に向けて言った言葉です。50代前後の方々には覚えている人も多いでしょう。



若い頃は素晴らしいセリフだと感じていましたが、年を重ねると「待って・・・」

それは本当に正しいのか?と疑問が湧いてきます。

自分を幸せにしてくれる人を伴侶に選ぶことは、当たり前のように思えますが、

幸せや不幸は他人から与えられるものではなく、自分で感じるものだと今は思います。



不安や不幸感の多くは、どうすることもできない事態や、起こるかどうか不確かなこと、または既に起こってしまったことに対して感じるものです。

「幸せ」も同じで、経済的に恵まれていないと不幸だと感じる人もいれば、裕福であっても不幸だと感じる人もいます。逆に言えば、それは「気持ちの持ち方」次第で変わるものです。



もう一つの大ヒットドラマからのシーンがあります。

松嶋菜々子さんが主演の「やまとなでしこ」で、彼女が演じる桜子が最終回で言ったセリフ

「残念ですが、私はあなたといると幸せなんです」

この言葉は、すべてを物語っています。

「してもらう」のではなく、「自分から感じる」ことの大きな違いです。



「幸せになろうと思いなさい」と言われても、「もちろんそう思っているよ!」と答える人は多いでしょう。



では、どうすればいいのでしょうか?まずは晴れた日に外を歩き、青空を見上げて「気持ちがいいな」と深呼吸することから始めてみてはどうでしょうか。占いで自分の星座がトップにあれば、「今日は良いことがあるかも」と思ったり、100円で買ったパンが予想以上に美味しかったら、「おっ!」と喜んだりすることです。

そんな小さなことで喜ぶ習慣を身につければ、いつの間にか幸せを感じるようになるものです。



何事もやってみなければわからないものです。

幸せには形はなく、ただあなたの「思い」がそれを作り出すのですから。