30年間 組織の中で働いたことを振り返ると、自分は馴染んでいたのか、馴染んでいなかったのか、ある意味わからない部分もあります。

人と人の中で働いていて 特に営業という言わば人の「感情」とか「好き嫌い」が実績に絡んでくる仕事は 上手くいっていると自負しているときもあれば(実績 人間関係含めて)なんでこううまくいかないんだろうと悩む日々もあったり、皆さん それを繰り返しながら生きていっているのだろうと思います。

いかにも営業マンタイプの人が実績を上げていた時代から 顧客側が情報を自由に集めることが出来て、ともすれば顧客の方が商品の情報をよく知っているときもあります。

特に住宅という 大きな商品の場合購入することで顧客の人生は大きく変わります。環境も家計も。
だからこそ それにかかわる住宅会社の選択 営業担当の選択には顧客側もおおいに悩み、ネット情報やOB施主のアドバイスが気になるのです。

だからこそ 今の時代は 飾らない言葉や素の意識 裏表のない話がもっとも響くのだと思います。
自社の商品のいいところばかり説明しても、途中から顧客の反応がなくなるのは、
「だから あなたはどう思っているの?」というこころが聞きたくなるからではないでしょうか?

昔 ザベストテンという歌番組がありました。11年にわたり続いた番組で昭和の世代の方々なら一度は見たことがあると思います。
あの番組が続いた秘訣も先日テレビで言われていましたが

正直に視聴者のリクエストやレコード購買のランキングに徹しようとしたこと。
スタジオに来ないことが分かったアーティストでも ランキングに入り続けること
新幹線等で曲の途中で途切れる可能性があっても 中継したこと

これも素の部分を見せることで 「ありのまま」が局側にも視聴者側にもいい影響を
与えた結果だと考えます。

もう 営業スタイルに演出をしても何も起きないのです。もちろん商品は 見え方 使い方 楽しみ方様々なことを考えなければいけません。しかしそれをナビゲートする営業は 素でやらないと
顧客が反応しないばかりか 自分の仕事寿命に無理が来るのです。