売れない画家の野望2022 By 売れない画家
冬休み。私は、目を皿のようにして街並を凝視していた。細かすぎて目が痛くなる。涙が出そうになる。そのたびに、思わず目薬を差す。感動したからではない。ただ、エモい要素も確かにある。決して目の健康には良くないと思われる”作業”に、私は自分の時間を融かすようにして没頭していた。街といっても現実の世界の話ではない。私の目に映っているのは、シティーズスカイラインという街作りゲームの架空の世界である。スウェーデン?(だったと思う)の企業が制作したシミュレーションゲームで、昔あったシムシティというゲームの名前を出せば、「あー!」となる人も多いのではないだろうか?このゲームは、あらかじめ用意されたマップに、市長となって住宅や商業ビル、工場などを基本として、様々なものを建てていき、収支や財政に気を付けながら、自分の街を発展させていくというものだ。住人や建物には、1人ひとり、1つひとつずつ名前が付けられていて、非常にリアルである。公害や騒音、電力、給水などのインフラにも気を配りながら、街の人口を増やし、税収を増やしていく。その他にも、病院は健康や寿命、消防は防災、警察は犯罪抑止、学校はIQや教育といった項目に対応している。モグラたたきの様に問題が次から次へと出ては、それに対応する。実際の街造りは、もっと複雑だと思うが・・・。今、架空の街の人口は、約5万人である。目標は、あすぴれんとが位置している、千葉市の人口である。あと、20倍くらい増やさないとならない。壮大な目標ではあるが、今年度中に実現できるだろうか?”売れない画家”市長の目標達成には、今後も様々な困難が予想され、引き続き難しい舵取りを迫られそうだ。