先日発行された第3回オリックスCBが上場し、初値が92.95円といきなり大幅な元本割れで取引を開始しました。
ソースはロイター

ちなみに、市場関係者によると「高めの取引」だったということです。これはひどい。はめ込まれたと言ってもおかしくないでしょう。

当ブログでもオリックスのCB に関する記事を書いていましたが、べた褒めしなくて本当によかったと思っています。2chでは販売中から「既発のCBの方が有利だし上場してるし買う奴なんていねー」といった論調が見られましたし、買わされた方は鬱になってもおかしくないと思います。

最後に当ブログから傷口に塩を塗り込む一言を。

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三菱東京UFJ銀行が事業会社向けに発行する劣後債の金利が決まりました。
2.49%です。5年経過後は三菱東京UFJ銀行の判断で繰り上げ償還される可能性があります。また、5年経過後は6か月ユーロ円LIBOR+2.90%の変動金利となります。
ソースはロイター

今回の社債は基本的に事業会社向けですが、2chの情報によれば個人投資家も申し込めば買えるとのこと。しかしながら、ほとんど売り切れ状態に近いらしく買えるかどうかは微妙。キャンセル待ちが前提になるかもしれないとのことです。

個人が買える可能性のある社債としては、平成20年はこれが最後になると思われます。今年は三菱東京UFJ銀行の劣後債をラストに個人向け社債の発行は終了するでしょう。

今年、個人向けに最大の起債を行うのは野村ホールディングスの劣後債(現在募集中)ですが、最も話題を呼んだのはシティのサムライ債(シティグループ第24回円貨社債、シティグループ第25回円貨社債。第25回は発行中止)でしょう。当ブログもシティ債の動向に触発されて開設したものです。

なんか今年最後の記事のような書き方ですが、年末まで個人向け社債をウォッチしつづけますのでまだまだよろしくお願いします。


野村ホールディングスが平成20年12月12日から25日まで募集する個人向け社債(劣後特約付き)の条件が決定しました。
3.60%です。期間は8年。3年経過後は野村ホールディングスの判断で繰り上げ償還される可能性があります。
ソースは日経

野村證券も金利が決まりました。こちらは予定条件と同じ金利です。ここ数日の当ブログのアクセス解析を見る限り、相当の人気のようです。一瞬で売り切れる可能性もありますね。

劣後特約について不安を感じる方はみずほ銀行の時に書いた記事を読んでいただくとして、野村證券の場合、最も気になるところが利金不払い条項です。

利金不払い条項とは、野村ホールディングスの自己資本比率が一定を下回った場合、金利を支払わないという条項です。

募集条件を見ている限り、支払われなかった金利は繰り延べられ、自己資本比率が一定に達した時にまとめて支払われるようです。たぶん。

自己資本比率規制については、色々調べましたが詳しいことは判明しませんでした。以下、わかったことを記します。

自己資本比率規制は3段階。決算時点での自己資本比率が規制に定められた比率の140%を切ったら金融庁に届け出が必要。120%を切ったら業務改善命令が金融庁から発せられます。そして、100%を切ったら業務停止命令。当ブログで「野村證券終了のお知らせ」という記事を書くことになります。

利金不払い条項の利金不払いとは、野村ホールディングスの自己資本比率が120%を割り込む(つまり、金融庁から業務改善命令が出され、経営不安が公になる)事態になった時、または金利を払うと自己資本比率が120%を割り込むような時には社債の金利は支払いませんということです。

ちなみに、野村ホールディングスは2008年9月末の時点で自己資本規制比率は195.4%あります。この後リーマンを買ったり、株価が下がったりしてるので今現在はもう少し危なくなっているものと思われます。野村ホールディングスの劣後債ってどうよ?と言われれば、そういうリスクがあるからこその金利3.6%なんでしょと言わざるを得ません。

最終的に元金が償還される可能性は高いですが、投資としては重大なリスクがある個人向け社債だと思います。全財産をぶち込むとかそういうことはやめて、最悪焦げ付いても問題ない範囲で取り組めば、おいしい思いにあずかれるのではないでしょうか。