前話はこちら
今回はたくさんの「母として」行動する女性たちの姿が印象的でした。
・夫を亡くして「父上は?」と問われ抱きしめるまひろ
・死の間際に息子と孫の安寧を願い弟に恩赦を求める女院様
・彰子のために夫からたしなめられても奔走する倫子
・息子が(正妻の息子より)称えられて嬉しさを隠し切れない明子
・敦康親王が膝の上に乗って初めて顔をほころばせる彰子
政治は男性主導で行われていくけれど、そこには女性たちが確かに生きていて、
自分たちの思いを胸に秘めて行動しているのですね。
あっさり退場した宣孝に「ちょ、おま」と声かけちゃいました。
いや史実だからね、亡くなるのは知っているのよ。
だけど、北の方から「葬儀終わったよ。元気な時のことだけ覚えていてね(じゃっ)」
では気持ちおさまらないよね。
パパンしれっと越前からお帰りでしたが、宣孝が亡くなってるの聞いてびっくりしたろうな。
田鶴君(後の頼通)の漢学指南役も断ろうとするし、この方は初回から変わらん(笑)
変わったのはまひろで「みんなの生活!食べていけない!」と直談判するところは
「母として」の強さですよね。
一方で道長は未だに女性たちに振り回されてる(笑)と言いますか、
女院様の頼みで伊周を戻しちゃうしね。
伊周にがっつり呪われていたけどね。
伊周も自分の息子に中関白家の再興を願うばかりか毒親みたいになってたし、
(頑張っても舞を披露する立場にないのが切ない)
清少納言の「枕草子」で帝に取り入ろうとするし、
しばらくはこの辺の政治劇をみたいのですが、
いかんせん伊周が他責思考の塊だから、総じて道長がいい人に見えてしまう。
悪役はもうちょっと深みを持たせてほしいぜ!