前話はこちら

大河ドラマでもこの時代をなぞることは今後あまりないと思いますので、しばらく段田兼家のイメージは大衆に強く残ることと思います。

サブタイトルの「星落ちてなお」に続く言葉は何なのだろうと考えながら視聴しました。


再会した道長とまひろ。

全然吹っ切れていない道長

まひろが「為時の娘」と紹介されてまだ未婚で嬉しかったのか、

倫子の呼びかけにも彰子の「ちちうえ」にも反応薄。

まひろの残り香をかいでましたね。

サイッテーですね(笑)

まひろのこととなると前後見境無くなるという設定なのでしょうか。


そんなまひろも修羅の家土御門家に仕える気なしといとに雇って貰えなかったと伝える。

これでいとさん、自分が居なくなればまだ何とかこの家ももつだろうと思ってしまうのよね。

いとさんと為時パパンの関係性がよく分からん(まひろ弟の乳母だから為時より年下だと思うんだけど演者さんが年配の女性)けど、後添えに近いのかな。

為時パパンも兼家から見限られて苦しい生活ながら、学問にのみ生きられる今の境涯をこれはこれで気に入ってる感じですね。


さて今回兼家パパンが退場なわけですが、こちらは中盤で退場でした。

三兄弟を集め、後継は道隆へと告げるパパン。

長男ですし当然だと思いきや、ブチギレる道兼さん。

今まで兼家パパンになだめられて誤魔化されてましたが、

兼家パパンも出家してもう嘘つかなくなったのか、

「お前なんかに継げるか」と本音で拒絶。

謀られていたことがわかった道兼、ショックを受けたあと打ちひしがれるならまだ同情の余地もあるものの、

「このおいぼれが、とっとと死ね」なのでいただけません。

やはりこいつ(失礼)性根が腐ってるわー可哀想な過去もあるのかと思ってたけどないわー。


そんな非道兼家パパンも、道綱母との和歌のやり取りでは若かりし頃を視聴者に想像させて、

決してただの冷酷な政治家という訳では無いのが伝わってきました。

道綱が母の和歌を知らないのもいい(笑)

道綱母にとっては今はもう道綱の出世こそが愛された証だと思いきや、しっかり自分が(ある意味書き散らした)和歌を諳んじてくれるの嬉しいよねー。


と思いきややっぱり今までしていたことからは逃れられず、明子女王から阿野全成さんもびっくりのガチ呪詛を受け、

美しい月が赤く妖しく変わった月に照らされ、

たった1人黄泉路へ旅立っていきました。

道長が亡くなった兼家を抱きしめ、これは身分の高い人であれば穢れとして触れないわけですが、

友を鳥辺野で素手で埋葬しただけあって、こんなの禁忌でもなんでもないよね、面構えが違うよね。

「人を呪わば穴二つ」にて流産してしまった明子に優しくするのも道長にとっては禁忌でもなく、しかしこれで明子が道長に惹かれていくのもなかなか皮肉な構成ですねー。


そして兼家亡き後始まる道隆の独裁。

伊周は蔵人頭、定子は中宮、分かりやすすぎ身内登用。

前例無視。

これを後に道長がそっくりやり返すのよねーもっと大規模に…。

道隆は兼家パパンの理想をただなぞってるだけで、そこに本人の「核」みたいなものが無いのが気になるところです。



あ、ここまでまひろについて書いてこなかった(笑)

文字を教える(自分に出来ることをする)のことが、相手にとっては「慰みものじゃねぇ」と拒絶されてしまう始末。

この方主人公でっせ、容赦ない脚本だわ。

桔梗とのやりとりでもなかなか己の道を見つけられず迷っています。

桔梗は次回で激推しに会えそうですが…。まひろはいつになるかな?