ネタバレ無しの記事はこちら
あくまで実写版の感想に言及しますが、舘シリーズの他の話も出てきますし、
当然原作の「十角館の殺人」についてもネタバレしますので、衝撃を味わいたい方はぜひ先に視聴をオススメします。
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さてさて感想です。
1、キャストの皆さん頑張ってた!
まず島のメンバーについて。
もうエラリィが最初「メガネじゃないじゃん、ただの花輪くんじゃん」と思ってましたが、話が進む(=人が死ぬ)につれてみんな疑心暗鬼、パニック、ヒステリックになる中で、
最後までエラリィでした。
中の人、「アンナチュラル」や「3年A組」に出ていた時は繊細な役を演じてらしたので、
幅広いなと。
あと、ポウとカーがイケメン要素高めです。
特にポウ、髭生えてない(笑)
ただのかっこいい医学生だし、毒殺された時に何故か上半身顕になるのが妙にセクシーで、何を狙ってるのだろうかと。
カーも三白眼気味ではありましたが、そんな嫌なやつって感じはしませんでした。
原作は、オルツィの死に顔見たがったりニヤニヤしてて、本当にやな奴なんです。
死んだ時全然同情しなかった(酷)
アガサ・オルツィ・ルルウは原作準拠って感じで、すごく安定していたと思います。
そして本土側。
コナンがイマイチ私の思う「江南孝明」では無い気が…カッコよすぎるのよね。
でも母性本能くすぐられる感じ、大家さんが構う感じはよく出てた!
島田さんは…もう、島田さんでした(語彙力)
いい歳して?首突っ込みたがる自由人な三男坊、コミュ力高め、
そういったところを青木さんが見事演じられていました。
この2人で「時計館の殺人」見たいです。
コナンくんが社会人になりますので、ちょうど撮影の期間的にも無理ないのではないでしょうか(メタ発言)
そして中村紅次郎さん演じる角田さんも素晴らしい。
なんで仲村トオルの弟が東京03の角田さんやねんとは思いましたが(笑)
作者としてはこの人を犯人としてミスリードしたかったのでしょうね。
私は先にあとのとある館シリーズを読んでいたので、この方が犯人では無いと知ってしまっていました。
そういう意味では後の館シリーズに出てこない守須が犯人だろうなと思ってました。
だから、シリーズものは順番大事なのよね。
2、カメラワークが絶妙!
という訳でエピソード4ラストで守須恭一=ヴァン・ダインだと分かるわけですが、
ちなみに私は前述のとおり、「後の館シリーズに出てこない」という反則的理由で守須が犯人だと思ってましたが、島のメンバーの誰かとは思っておらず、
「あの一行」にはコベニちゃんばりに「えっえっ」となりました。
思えば江南がドイルの段階で守須は誰なんだろうとうっすら思ったけど、先読むのに忙しくてそのまま意識の下に埋もれていってしまいました。
そんな訳で「どうやって映像化するんだろ」の一点で見始めたわけですが、
絶妙に分からなくしている(笑)
島では髪をおろし裸眼で猫背気味、
本土では髪を上げメガネで背筋伸びてる。
特に島では端にいたり、背後からだったり、少しピンぼけしていたりして、それが「知ってる人にはニヤニヤできて、初見さんは違和感感じない」絶妙なバランスだったと思います。
知ってる人間からは「モロです!モロデスヨーーー」と言いたくなるカットもありましたが、
X観てると初見さんで騙された方いらっしゃるみたいなので、
盲点になってたんだと思います。
特に人が殺されていって残りの人数が少なければ当然焦点が向くので、よくその辺描ききったなと思いました。
3、原作との違い
コナンがヴァンに「エラリィと千織が付き合ってた説」「千織は指輪を明かしたがっていた」というもので大筋に変更はありませんでしたが、
ヴァンの動機がいかに利己的で近視眼的なものだったかを示していたと思います。
4、最後にツッコミ
ヴァンの島と本土の行き来が「犯人たちの事件簿」まさにそれで、
「綱渡りやん」と突っ込まずにはいられない。
留守の時部屋ノックされたらアウトやで。
身体フラフラで殺人重ねるのアクシデントおこすでと、
映像化したことでやっぱり犯人のタスクの多さがよく分かりました(笑)
もう一度、昭和の小道具なんかに注目して視聴したいと思います。
原作者の綾辻行人先生、キャストスタッフの皆様、
素敵な作品をありがとうございました!