【感想】
太田愛脚本から輿水脚本へのキャラコンバートでびっくりした。

去年の元日スペシャル、録画したのですが5分ほど見たところで止まってて、そのままになってました。
去年の相棒、何故か元日スペシャルだけ最後まで観てませんでした。
なので今回軽くネタバレ喰らう。
シーズン越しのゲストキャラ掘り下げって相棒でしかないよね。

・江戸川乱歩という希代の作家
熟年探偵団は早々に影が薄くなったなと思ったら、
江戸川乱歩にハマっていたのは他にもいたという意味で、
若くても老いても乱歩の魅力は妖しい魔力として心を虜にしてるのですね。
私も嫌いじゃないですが、映像化した「地獄の道化師」が恐ろしすぎて泣いた記憶あり。

・社美彌子の片山雛子化
先代の相棒冠城亘に「権力に飲み込まれないでください」と言われてましたが、
内調のトップに立った社美彌子さん、もはや怖いもの無しで政治家へも圧力掛けまくり。
やり方が完全に雛ちゃんのそれ。
右京さんとの対話でも何も言わず笑うところが雛ちゃんそっくり。
今回の結末としては社美彌子の思惑を右京さんが潰した形になるので、対決はいつかあるのかしら。

・亀山薫という男
サルウィンから帰ってきた男(嘱託社員)の言葉が政治家親子の心を打ちます。



(テレビ朝日 相棒21 元日スペシャルより)

汚職まみれの国で教育者として14年、最後は招かれざる客として強制帰国となってしまった薫ちゃん、それでも理想を語る姿に思わずグッときました。
なんでわざわざ亀山薫の素性調べさせてたんだろと思いましたがここに繋がるとは。
ラストの再雇用復帰に繋がってて、上手いなー。

・姿見せぬとも青木年男ここにあり。
消去データを右京さんに渡したのは青木くんの模様。
地獄の軽業師は青木年男だったか!とここでも笑いました。
今回符牒が上手く噛み合ってて殺人とか事件性に乏しい話だなぁと思いましたが、割と満足です。

さて去年のも観るか…。