エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)。製造年の推理も古い野球盤の楽しみ! | 親子でたのしい!大人もたのしい!アソラボ

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エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)

ど〜も坂PONです。「クラシックカー・フェスティバル in 神宮外苑」「デトロイト美術館展」「地元のグリーンツーリズム」などイベントお出かけのネタもたまってるんですが、間に野球盤を挟みます!(笑)

エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)


今日は1960年代中頃のものと思われる「エポック社の野球盤E-1型」です。
70年代以降になると商品本体・パッケージ・取説などに製造年の記載がされるようになってくるのですが、それ以前の製品は資料などがないと正確な製造年がわかりません。
でも、この野球盤のように盤面にプロ野球選手のイラストが描かれていると、それがヒントになります。

自分は1971年生まれなので、この野球盤・プロ野球選手はリアルタイムでないのですが、リアルタイムでなくても往年の名選手ですからある程度はわかります。詳細をネットで調べられるので便利ですね〜。

エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)

エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)


まずサード・長嶋茂雄、ファースト・王貞治は間違いない!
エポック社の野球盤自体が1958年、長嶋茂雄のプロ野球デビューの年に誕生しているので描かれた選手もそれ以降です。

大きく描かれた左腕はカネやん・金田正一ですね。
これだけでは年代特定はできません。
カネやんの帽子のマークに注目しましょう。

エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)


「S」のマーク。これは「国鉄スワローズ」ですね。 1965年に産経新聞社に身売りして「サンケイスワローズ」となるので、1964年以前ということになります。「国鉄スワローズ」は1949〜1964年。「国鉄スワローズ」「K」をエンブレムマークとしていたものもありますね。

もうひとつ重要なポイントが、セカンドと1塁側ブルペンにいるタイガースの選手。
ショートでなくセカンドにいますが吉田義男でしょう。
1塁側ブルペンは村山実。
帽子のマークはHanshin Tigersの頭文字「H」「T」を組み合わせたマークとなっていますね。もともとタイガースは「大阪タイガース」「O」のマークが帽子に付いていました。「阪神タイガース」と球団名を変更したのは1961年以降。
これで1961〜1964年の間だと絞り込まれてきましたよ。


エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)


あとはその年のオールスター出場選手記録を調べると、すでに挙げた選手以外にもショートは桑田武(大洋ホエールズ)、センターは柴田勲(読売ジャイアンツ)、レフトは江藤慎一かな? などと特定が進み、1964年のオールスター選手がモデルになってるので1964年製なんじゃないかな〜。。。というのが自分の推理。

「64年のオールスターを受けての翌年65年製じゃないの?」と思うかもしれませんが、野球盤商品はけっこうタイムリーに出してくる印象があるので1964年製造の予想です!!
(東京ドーム開場に合わせてビッグエッグ野球盤(過去記事参照)を発売するなど)

と言う感じで、古い野球盤にはこんな楽しみ方もあるんだよ〜!って事です。
知らない時代を遡って調べるのも面白いものです。
ますますマニアックですか???(苦笑)

エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)

エポック社の野球盤E-1型(1964年製?)