「基軸通貨」の議論なし

ドル暴落を各国懸念か

 【ワシントン=鹿川庸一郎】金融サミットで取り上げられると見られていた基軸通貨体制を巡る議論は正式議題とならず、首脳宣言でも触れられなかった。現実に「ドル以外に基軸となり得る通貨がない」(政府筋)ことに加え、基軸通貨の見直しとなればドル暴落、世界経済の混乱につながる懸念があるためだ。

 サルコジ仏大統領はサミット開幕直前、「唯一の世界的通貨だったドルはもはや、その地位を主張できない」と述べ、サミットで基軸通貨体制について議論する意向を示した。しかし、会議では「ドル基軸通貨体制を堅持すべきだ」との麻生首相の発言に、他の首脳から異論はなかった模様だ。

 サルコジ大統領の主張とは裏腹に市場ではユーロはドルに対し弱含んでいる。また、ドル暴落となれば、新興国が抱えるドル建ての資産価値が大きく目減りする。こうした事情から、各国の首脳が基軸通貨体制についてサミットで声高に主張することを阻んだようだ。サルコジ大統領はサミット後の記者会見で「(通貨は)重要な問題の一つ。3週間で解決するはずがない」と述べ、今後の議題としたい考えを示した。

(2008年11月17日 読売新聞)

G20サミット:麻生「ドル基軸通貨体制を堅持すべきだ」 麻生の発言に各国異論出ず(読売) 2008.11.15
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20081117mh11.htm

麻生首相、ドル基軸維持への支持を強調 金融サミットで

  • 2008年11月16日 10:05 発信地:ワシントンD.C./米国


【11月16日 AFP】麻生太郎(Taro Aso )首相は15日、米ワシントンD.C.(Washington D.C. )で20か国・地域(G20 )の首脳らが集まり開催された緊急首脳会合(金融サミット)で、ドル基軸通貨体制を維持することへの支持を表明した。

 首相はサミットで、「最大の債務国である米国のドル基軸通貨体制が安定的に持続するか懸念が存在する」とは認識しながら、「ドル基軸体制の堅持が必要だ」と述べ、基軸通貨としての役割を果たすことができるのはドルだけだと強調した。

 一方、フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy )大統領はサミット前、「20世紀に確立された金融システムを21世紀も踏襲することはできない」と述べ、ドルが唯一の基軸通貨であり続けることは不可能だとの見方を示している。(c)AFP


G20サミット:フランス 「20世紀に確立された金融システムを21世紀も踏襲することはできない」(AFP) 2008.11.15
http://www.afpbb.com/article/economy/2539490/3529606

米大統領と電話会談、麻生首相は緊急会合に出席の意向=河村官房長官

2008年 10月 21日 11:17 JST



[東京 21日 ロイター] 河村建夫官房長官は21日午前の会見で、きょう午前9時15分から10分間、ブッシュ米大統領から麻生首相に電話があり、世界経済に関する緊急首脳会合について協議が行われたことを明らかにした。ブッシュ大統領からの強い要請を受け、麻生首相は出席の意向を示したという。


 


 河村官房長官は「麻生首相は世界経済、金融市場の安定のためにブッシュ大統領が積極的なイニシアティブを取っていることを歓迎した上で、日本としても、G8議長国として引き続き必要なリーダーシップを取る用意があることを表明した」と説明した。


 米国が中心となって、会合の時期、場所、参加国の調整を行うという。

ロイター:日米電話首脳会談 2008.10.21
http://jp.reuters.com/article/economicPolicies/idJPnTK020063020081021