FT:
日本にできる最大の貢献はもちろん、国内経済の促進です。経済刺激の次の段階として何を計画しているか、もう少し話していただけますか? どういう規模のものを期待すればいいでしょうか? そして優先項目は何になるのでしょうか。
麻生:すでにお話したように2009年度予算がおかげさまで先週末、国会で可決され成立しました。申し上げたように、その予算の執行をできるだけ前倒しし、それを通じて成長率回復を図ることで、現在の厳しい経済状況を改善していきたいと思っています。
付け加えるなら、経済は生き物で、経済状況は常に揺れ動いているものです。だからこそ常に、景気悪化のリスクが可能性としてあるわけです。
なので私は政府与党に対して、今の経済危機に取り組むための次段階の包括案をできるだけ早く、できれば4月半ばごろまでに、まとめるよう指示することになります。
まず第一に、何よりも大事なのは、なんとしても景気の底が抜け落ちてしまわないようにすることです。第二に、国民の痛みを和らげるため、できるだけたくさんの職を守ることです。そして第三に、将来の成長ポテンシャルを拡大するため、はっきりとした目標を確立することです。
雇用、金融、未来への投資、社会保障、子育て支援、地域・地方経済対策などといった分野で、使える政策はすべて総動員する必要があると考えています。そうすることで、安心と活力を実現できると。
ご存知かもしれませんが、日本の予算制度は常に単年度主義です。けれども数年単位で考えて予算を作るために新しいアプローチで臨むつもりです。
予算作成はこれまで多かれ少なかれ、公務員や政治家の仕事でした。けれども私はもっと幅広く国民の知見を活用したかったので、様々な分野の代表たちと有識者会合を開きました。学界、ビジネス界、NGOなどから84人を集めて、会議を10回開きました。私も全部、出席しました。予算で何を強調すべきか、今のこの危機に国として取り組むに当たって、何を重視すべきか、有識者の考えや意見を聞いたのです。今はそこで出てきた意見を集約して、政策手段に反映させようとしているところです。
追加刺激策の規模や額についてご質問でした。まだ具体的なことを申し上げられる段階にないが、包括パッケージの中身についは、もちろん、申し上げた3つの目標実現に役立つ、あらゆる手段を動員するつもりです。そうやって、経済回復を実現していくつもりです。
麻生総理・インタビュー記事/米ファイナンシャル・タイムズ:2009.3.31
http://news.goo.ne.jp/article/ft/politics/ft-20090401-01.html