こんにちは!
アートと英語の幼児教室【遊ぶ学び舎】のいけだひとみです。
 
 
みなさんは、「シュタイナー教育」ってご存知ですか?
 
 
お恥ずかしながら私は、
世界的に有名な教育の1つだよね~
くらいの認識しかありませんでした。
 
あんまり書店でシュタイナー教育の本も見かけないし…
身の回りにシュタイナー教育やっています!という人もいない…
シュタイナー教育を採り入れているところって身近にない…
 
私にとってシュタイナー教育は謎に包まれた教育でした。
 
 
改めて興味を持ったのは、とある赤ちゃんの運動発達を勉強する講座で、
 
「シュタイナー教育は
文字を書かせることを7歳ごろまでしない。
野球もサッカーもしない。
これ実は赤ちゃんの運動発達を考えると合理的!」
 
ということを小耳にはさんだからでした。
 
 
シュタイナー教育といえば
子どもを「胆汁質」「多血質」「粘液質」「憂鬱質」の4つに分けて見る
考え方が有名で、
 
「…性格占い的なことかな??」と神秘的な印象があったので、
「合理的?!」と、この話を意外に感じました。
 
それからずっとシュタイナー教育が気になり…
 
京都府は京都市と京田辺市(京都府の南部)で
ぐちゃぐちゃ遊びの講師としても活躍する友繁典子さん
この講座を始めるときいて、
 
▲友繁典子さん
 
👇
『子育てをもっと楽しもう!アトリエベッポ的!シュタイナー教育メール講座』
 
早速受講して勉強させていただいております。
 
 
 
シュタイナー教育は、ちょっと神秘的な部分もあるかと思いきや、
子どもの身体・精神の発達に沿った合理的な考え方も
たくさん織り込まれているんです。
 
そしてかなーり奥が深い…
奥が深すぎて…シュタイナー教育知ってるよ!という人が少ないのも
この奥深さゆえかもしれません。
 
 
まだ受講の途中ですが
みなさんにもシュタイナー教育の一端をお見せするべく、
 
「自称・知育マニア」の私が衝撃を受けると同時になるほど!納得した
ちょっと意外なシュタイナー教育の考え方をいくつかお伝えいたします。
 
👇
 
「自称・知育マニア」の私が驚いたシュタイナー教育
 
①シュタイナー教育では7歳ごろまでは文字を教えない
 
②シュタイナー園には絵本がない
 
③シュタイナー教育では子どもに思考させない
 
…どうでしょう?
「え!?教育なのに、『させない』3連発!?」と思った方もいるでしょうか。
どういうことなのか?、私なりの理解で解説させていただきます。
 
 
①シュタイナー教育では7歳ごろまでは文字を教えない
 
早期教育に興味のある方ならこれは驚くかもしれません。
 
シュタイナー教育では
7歳頃の乳歯から永久歯に生え変わるころまでは、
肉体の健全な成長を大切にします。
この時期には知識を入れることにエネルギーを使わずに、
肉体の成長を大切にするからだそうです。
 
この歯の生え変わるころ、というキーワードが私は好きです。
●歳というたんなる数字だけではなくて、
子どもにより個性のある、身体の成長のサインをとらえているところが好きです。
 
そしてこれは子どもの運動発達を医学的に見たときにも
この時期から読み書きをすることは合理的である。
というのが冒頭ご紹介したことでした。
 
 
②シュタイナー園では絵本を読み聞かせしない、絵本を園に置いていない
 
なんとシュタイナー園には「絵本」がない!そうなんです。
これは一番びっくりしました。
 
シュタイナー教育では、幼少期はイメージの世界を大切にしていて、
イラストと文字が書かれた絵本を読み聞かせたりしないそうなんです。
 
そのかわり「素話(すばなし)」というものがあります。
絵本などの媒体を介さず、
教育者が自身の声と身体を使って物語を語り聞かせることです。
 
これがとっても素敵で、
「言葉」に耳を傾けることができるようになる。
「言葉」をじっくり味わうことができるようになる。
そんな力を育ててくれます。
 
夜のお子さんの寝かしつけにも、
視覚刺激で興奮させすぎることのない「素話」はぴったりということです。
 
うちでも寝る前は絵本ではなく、親が「素話」をすることにしました。
話しているうちに子どもがウトウト…こてんと眠ってくれます。
 
 
③シュタイナー教育では幼少期の子どもに思考させない
 
「子どもの自立を促すために自分で考えさせる」という教育方法もありますが…
 
シュタイナー教育では、
「子どもは守るべき存在」「子どもは守られるべき時期にいる」と考えます。
大人が子どもの手本として子どもの前に立ち、決定する。
子どもに思考のエネルギーを使わせない。(エネルギーは成長のために使わせる)
そんな風に守られて、しっかり選択する大人の姿を見て育った子どもは、
成長した時に自分で思考できる大人になる。ということです。
 
そんなことも含めて、
シュタイナー教育は 自由「への」教育 と呼ばれています。
(今、自由というわけではなくて、自由に向かってく教育ということですね。)
 
 
シュタイナー教育は
子どもの身体・精神の発達に寄り添って考えられた教育法なんだなぁ
と感じます。
 
 
もう少し、シュタイナー教育で素敵だな~と思ったところをご紹介いたします。
 
👇
 
「自称・知育マニア」の私が思うシュタイナー教育の素敵なところ
 

①「大人の自我」を大切にしているところ

 
②リズムを大切にしているところ
 
③神秘的なところ
 
 
①「大人の自我」が大切!
 
大人として子どもの前にどーんと立つ。ぶれない大人として立つ。
 
「育児」は「育自」といいますが、まさに。
シュタイナー教育のお母さんは自分自身と向き合うことが求められるそうです。
 
シュタイナー教育のお母さん像って、ほんとうに、もう、
「おかあさーーん!」と抱きつきたくなるようなお母さん像です。
あったかくて、頼りになって、この人に育てられていれば大丈夫!
って思えるような、どっしりしたお母さんなんです。
 
ちょっと昭和のお母さん像と呼んでもいいところがあるかもしれません。
私の母はシュタイナー教育っぽい母親だったなぁなどと思います。
 
子どもの教育法なんだけれど、
親としてどうあるべきか、と「親像へのフォーカス」があるのが素敵です。
 
 
②リズムを大切にするシュタイナー教育
 
子どもにとって、毎日の繰り返しのリズムがあることや、
いつも同じということが大切
 
いつもと同じという安心感があって初めて冒険に出ることができる。
違うということを受け入れることができるようになる。
 
 
…リズムが大切ということを、私も子育ての中で痛いほど感じています。
 
これは私がそういえば!と思い返した体験談をのりこ先生にお伝えした文章です。
(つまり私の話です。)
👇
生活のリズムの重要性感じます。

長男が生まれる前、
私は会社員生活で、
22時帰宅してなんとかご飯食べてお風呂入って倒れるように就寝してました。
妊娠中は夜眠れなくなり昼夜逆転。

長男が生まれてからは、
子どもと暮らす生活リズムがどんなものかわからず、
四苦八苦、試行錯誤しました。
長男は黄昏泣きや夜泣きもよくしました。
 
夫婦で長男とともに生活リズムを整えていきました。

次男が生まれてからは、
子どもと暮らす生活リズムができているところにやってきてくれたので、
黄昏なきも夜泣きもなく、非常に「育てやすい子」という感じでした。
個性もあるかもしれませんが、リズムが良かったのかなと思います。


次男は夜すっと寝るし、夜泣きもほとんどなく、黄昏なきもなく、
ご飯の時は自然とダイニングにくるし、
出かける時は準備してる様子を見て玄関で靴を履こうとしてるし、
パパがお風呂から呼ぶとハイハイでお風呂にむかっていきます。
 
自分でこてっと寝てしまった次男。
 
リズムを整えるだけで、
子育ての悩みの大半は解決していしまうんじゃないか!?と思います。
 
 
③神秘的なヴェールで包まれたシュタイナー教育
 
シュタイナー教育を学び始めるとたくさんの専門用語がでてきます。
 
さきほどの「胆汁質」「多血質」「粘液質」「憂鬱質」のほかにも、
「肉体」「エーテル体」「アストラル体」「自我」etc, etc...
パッとは理解できない専門用語が並びます。
 
これは私の勝手な感想・理解なのですが、
ワードが神秘的であることって
内容を簡単に「分かった!」と思わせない効果があるんじゃないかと思います。
 
簡単に「分かった」と思ってしまうのはとてももったいない。
ひとつひとつの言葉の後ろにあるたくさんの意味、つながり…
言葉が神秘的であることで、
それを理解しようともがくことで、
見えてくるものがある。
 
シュタイナー教育が神秘的なヴェールに包まれているのは、
まだこの先に何か大切なことがありそうだぞ!と思わせてくれる
素敵なしかけだと思います。
 
 
教育法によって言っていることが違う!?
 
ここまで読んでいただくと、「私が知ってるあの教育と違うこと言ってるわ~」
と思う部分がいろいろとあるかもしれません。
 
いろんな教育法を勉強し始めると、
教育法によって言っていることが違ったりして、
どの教育方法が正しいの!?どれに従ったらいいの!?
と迷いませんか?
 
自称・知育マニアとしていろんな教育法をかじらせていただいている私はというと、
どの教育法も「素敵だなぁ」と思うんです。
 
一方で親という立場に立ったときに重要なのは、
その目的と手段に納得して、日々の育児に役立てられるかということだと思います。
 
 
どの教育方法にも、
「●●する」というDO(手段)の部分と一緒に、
「●●のために」というFOR(目的)の部分があります。
 
「●●のために、●●する。(DO●● FOR ●●)」
ということですね。
 
面白いのは、
教育法によって同じテーマでもFORやDOの部分が違ったりすることです。
 
 
例えば同じ「自由」について、
 
 
シュタイナー教育
子どもが自由になることを目指す、自由「への」教育(FOR)
そのために、
子ども時代は子どもに思考させずに大人が決める(DO)。
 
モンテッソーリ教育
子どもに自由を与えることで子どもの困った行動を改善する(FOR)
そのために、
あらかじめ決まりを示したうえで、その決まりの中で自由を保障する(DO)。
 
 
どちらが正しいとかそういうことではなくて…
それぞれの教育法を極めていくと、
その教育法の大きな知識の中で
「なんのために(FOR)そのようにする(DO)のか」
という整合性が見えてくるんじゃないかと思います。
これは素晴らしい学びだと思います。
 
でも教育法を極めていくのって根気と時間がかかります。
子育てに忙しいママたちが
すぐにそういった真理を見つけるのはなかなか難しいかもしれないと思っています。
 
私はそんなときは、
まずは
「自分(親自身)がFORとDOに納得できるか」
という基準を持つこと。
そのうえでいろんな教育法の納得できるところを少しずつかじったっていいと思っています。
 
そして「これだ」と思える教育法に出会えたら、
じっくり極めていけばよいと思うんです。
 
 
例えば私は、
息子たちを文字の読み書きもするスクール(~6歳まで)に通わせていますが、
シュタイナー教育を知っても、「それでいいのだ」と納得しています。
 
でもおうちで「文字を教える」教材を使うことはあまりしなくなりました。
シュタイナー教育を知って、「それでいいのだ」と納得したからです。
 
 
教育法って、子どものためのもの、親のためのもの。
本人たちが「幸せか」「納得しているか」がとても大切です。
 
ある教育法ではどうにも納得しきれず、日々の子育て(DO)に活かしきれない…
でもある教育法に出会うと、
「なるほど!納得!」となんのために(FOR)こうする(DO)が腑に落ちて、
幸せに子育てができる、ということもあります。
 
だからこそ、いろんな教育法を勉強してみるのをおススメしたいです!

今子育てでもやもやしていることがある人は、
「なるほど!納得!」な教育法に出会えるかもしれません。
そしてあなたにとってはそれが「シュタイナー教育」かもしれません!
 
※「教育法によって言っていることが違う!?」の文章は、
 大和書房『世界7大教育法に学ぶ 才能あふれる子の育て方 最高の教科書』おおたとしまさ著、2019年
 を参考にして書いています。
 
のりこ先生とシュタイナー学校、講座について
 
●のりこ先生(友繁典子さん)について
 
今回私にシュタイナー教育を教えてくださっているのは、
のりこ先生(友繁典子さん)です!
 
 
のりこ先生はこんな経歴をお持ちです。
 
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・成安造形大学造形美術学科卒業
・現代美術作家のためのアートスクール Beゼミスクーリングシステム 修了
・にじみ絵教員養成講座修了
・北海道人智学シュタイナー共同体のひびきのむら に一年間滞在、
 シュタイナー教員養成ベーシックコースにて学ぶ
 
創作活動をされるアーティストとしても活躍されたいたことがあり、
 
そしてぐちゃぐちゃ遊びの講師でもあり、
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こども造形美術教室アトリエベッポの先生でもあります!
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●シュタイナー学校について
 
シュタイナー学校ってどんなところ?と気になった方は
友繁典子先生にご紹介いただいたこちらの動画をぜひご覧ください。
 
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ヴァルドルフ/シュタイナー教育100周年を記念して制作した、河瀨直美監督によるショートムービーです。
 

●シュタイナー教育を学べる講座について
 
今回私が受講しているのは、こちらの講座です。
 
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子育てをもっと楽しもう!アトリエベッポ的!シュタイナー教育メール講座

https://ameblo.jp/pippinoriko/entry-12625053577.html

 
次回、春頃にまた講座の募集があるそうですので、
気になる方はお見逃しなく♡