関東・東北も雨と風がそれを実感させるような天気が数日続き、開催されるのか心配だった。
今回は実家のある郡山での開催。
ただ、父親が緊急手術となってしまったため、
サポート役に使いまくろうと思っていた妹が、来れるか微妙な状況に…。
前日、入院中の父親に見舞いに行き、
俺も頑張るからおやじも頑張ろうと励ましてきた。
ほんとはおやじに見て欲しかったんだけどね。
とりあえず当日の朝は、お袋に送迎してもらうことに。
13時間後にまた迎えにきてねと。
で、もし来れるようなら、
と、着替えとコースの地図を渡しておいた。
受付して始めて布引高原行かないコースに変わっているのを知った。
慌てて妹にメールしておく。文章でコース伝えるのはきつい。地元民だからなんとなく地名で伝わった。
さて、初のウルトラマラソン。
気持ち的にはかなりのびびりで
スタミナがどこまで続くかを確かめるレース、
「折り返し」は50Kmではなく80Km。
という気持ちで挑んだ。
15Km過ぎから湖畔なのに山道を上る。
まだ上る、山も深くなってついにSoftbankの携帯電波が圏外になった。
登りは8分/キロのペースでほとんど走ってるマネ状態。
30Kmまでは息も切れずに行けた。平坦な道は7分/キロ。
40Km過ぎまだ思いの外元気だった。が、またアップダウン。この道はまたくることになる。
50Km過ぎ。まだ半分来たと思うなと言い聞かせる。
フルマラソンに参加する人たちとすれ違う。また早い100Kmの人も折り返してくる。
「おつかれさまー」「ファイトッ」と声をかける。
声かけると返してくれる。
それでまた自分も元気になった。
平坦だったこともあって、キロ6分半くらいで走ってしまっていた。これは後悔。
ただ、励ましあうことでこんなに元気になるものなのかーと思った。
60Km過ぎ。ちょっと足が張ってきた。
また今きた道を戻る。
そしてアップダウンのあるところまで行って折り返す。
80Km過ぎ。ついに足が棒になってきた。
このアップダウンでついに歩いてしまう。
ただ、いつまでも歩いているともう二度と走れなくなってしまうと思って
走ってる格好をして腕を振り、競歩のようなフォームに。
85Km過ぎ、ここまでの5Kmがやたら長く感じる。
90Km過ぎ。あと10Kmなんて皇居2周分。たいした距離ではないはずなのに。
95Km過ぎ。いやー、この5Kながかった。
けど、このあとの5Kmのほうがつらく、長い。
ここからは1Kmごとの距離表示。
たった1Kmがつらい。
もう太ももの前がパンパン。
実は気分転換に85キロ地点で、妹と合流し着替えに成功。
同時にシューズも履き替えた。
履き慣れたシューズのハズが、底が厚くないのが裏目に。一歩一歩で太ももに衝撃が走る。
ここまで来たらそのまま行くしかない。
ゴールまでの2Kmくらいずっと登り坂。
だらだらと歩いたり競歩フォームだったり。
なんとか残り1Kmまで来た。
さぁ、残り1Kmはちゃんと走ろう。
痛い太ももは麻痺してる。
競歩ではなく、ゆっくりでもいいちゃんと走ろう。
必死に坂を登る。
そして会場のホテルが見えた。
「スタート」てのぼりは見えるけど、どこがゴール?!
これ?!スタッフに導かれたほうにいく。
これがゴールか?!

足がゾンビになりながらも初のウルトラマラソンを完走。
厚底の安定感のあるシューズで最後まで走っていれば、という後悔以外は楽しかった。
頻繁にあるエイドは、食べ物、飲み物が充実。
スタッフの近所のお母さんたちがすごく元気で、
エイドに寄る都度、パワーをもらった。
沿道の応援は皆無だった。
だって、そもその人が住んでるととこがコースになってないし(笑)
その分、妹親子がチョコレート配っていたのは目立っていたな。
姪っ子があんな元気に他人に声かけてる姿は初めてみたぞ。