かわりゆく夢15 | 遊人 World

遊人 World

この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
(トラブル防止の為、二次使用禁止)

「これから、どうする?」

 

朝飯を食べながら二人と話す。

 

「とっさに、魔法が使えなくなったし この先、何があるかわからないから拠点に帰るのもありだと思うよ? 冒険はいつでも出来るからね。二人の意見を尊重するよ」

 

「私は、このまま進みたいかな」

 

たまごが言った。

 

「私は・・・・」

 

あまいは迷っているようだった。保険のような物であった魔法が使いづらくなっているのだ当然だろう。

 

「大丈夫だよ あまいちゃん。私と あまいちゃんが揃えば、怖い物なんてないはず・・・・あそぶにんさんを除くけど」

 

「たまごさん。もう、お腹いっぱいになったろ? 」

 

「まだ まだ、だよ。ねっ怖いでしょ? あまいちゃん」

 

「・・・・・・」

 

あまいは迷っているようで、いつもの様に のって来ない。

 

「あまい、俺は本音を言うと・・・と言うか、最初から言ってるが拠点でのんびりしたいねん。戻っても、いいぞ」

 

「も、戻ろうかな。戻って魔法の訓練をしてからでも遅くないし・・・」

 

あまいは魔法が自由に使えなくなった事が気になるみたいだ。

 

「あまいちゃん・・・ほんとに戻っちゃうの?」

 

次は、冒険が中断すると思い たまごが落ち込み始める。

 

「戻るなら、大蛙の生息域を もう一度通る必要があるけどね」

 

「何言ってるの? 冒険を続けるに決まってるでしょ!! ねー たまごちゃん」

 

せっかく拠点に帰って、のんびり出来るはずだったのに・・・いらん事を言うてもた。そんなに大蛙が嫌いかよ。

 

「さすが、あまいちゃん。何処かの あそぶにんさんとは違うよ」

 

たまごの表情が明るくなっていく。

 

「あんな場所を通るくらいなら進んだ方が いいに決まってる。たまごちゃんと私がいれば大丈夫だよねー」

 

「だよー あまいちゃん。二人がいれば、どんな事も乗り越えられるよ」

 

おいおい、俺は人数に入ってないんかーい! 二人がいれば大蛙も大丈夫では? と、ツッコみたい気持ちを押さえて

 

「で、どうするの?」

 

「冒険に、しゅっぱーつ」

 

たまごが元気よく言った。

 

 

つづく