「私も、やってみようかな」
たまごが言った。
「いや、止めておこう」
「大丈夫だって、心配しすぎだよー」
俺が止めるのも聞かず、たまごが魔法を撃つと2m以上の石の塊が土壁を真っ二つにした。
「ほらね。少し大きかったけど、出来たよー」
たまごが振り返って言った。
「たまご、うしろ!」
「たまごちゃん、うしろーーーー」
「ご主人様様は いつもの事だけど、あまいちゃんまでー 騙されないぞ・・・・・・えーーーーーーーーーーーーーー!!」
騙されないぞ!と言いつつ 後ろを振り返った たまごは、俺の張った結界にはね返って来た、自分の放った石の塊に驚いていた。
「あぶなーーーい」
たまごがそう言って、素早く避けると 当然、あまいと俺に石の塊が飛んでくる。
「殺す気かーーーーー!!」「たまごちゃーーーん!!」
あまいは魔法を上手く使えないので、俺が魔法で石の塊を塵にする。
「ごめんなさーい」
たまごは反省している?みたいだが・・・
「たまご、晩飯抜きけってーい」
「たまごちゃん、今回は私も賛成ですよ」
「あまいちゃん・・・・・・ガックシ」
たまごは落ち込んでいる。
「で、あまい 魔法の方はどうだ?」
「魔力量を2倍にするのは、難しいですね。いろいろと練習しないと今までのようには使えないと思います」
とりあえず、俺が魔法を使えるし二人は剣の腕も上がっているので問題は無いだろう。あまいは自由に魔法が使えないのが悔しいのか、練習している。たまごも極小の魔法の練習をしている。
意外と、たまごの方が元の状態になるのは早そうだ。あまいは苦戦しているみたいだった。
「今日は疲れたので早く寝るぞー」
「はーい」「もうちょっと、だけど・・・」
あまいは、もう少し練習したい?みたいだが
「あまい、焦ってもしょうがないだろ? 明日にしろよ」
「わかりました」
魔法が使いにくくなった原因はわからないけど寝る事にした。
つづく