はじまりの夢56 | 遊人 World

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「ゴオオオォーーーー」

 

たまごが口から火を出した。

 

魔法の基礎(初級~中級)の初めの方に実践(じっせん)しながらやると、解りやすいと書いてあったので朝の訓練で実践中だ。

 

本には、基本は想像力と書いてあり、使いたい魔法を想像することで発動するらしい。想像力がショボイと使えないらしい。花ちゃんは現実主義なので使えないのは当たり前だった。

 

次に、注意書きがあり、魔力は消費し過ぎると倒れる恐れがある為、少しづつ高度な魔法を使いましょう。死ぬ事はありませんが2・3日寝込む事になります・・・テヘッ。若い子が書いたのだろうか・・・

 

その次に書かれていたのは・・・では、実践を始めましょう。まず、魔力を手に集めることを想像してください。手に力らしき物が溜まったら魔法が使える証拠です。次に、手に魔力を溜めながら小さな火を押し出すような想像をしてみましょう。ほら、手から火が出たでしょ? 火の魔法が使えたのです。使えない人は想像力不足だと思うぞ・・・テヘッ。少し殺意の湧く書き方だ。

 

俺は実践したが無理だった。魔力の無い世界の人間に魔力がわかる訳がない。

 

たまごと あまいも魔法が使えるか確認すると、手に魔力らしい物が溜まったらしく 1匹づつ魔法を使ってみる事にした。

 

まずは、たまごが手に魔力を溜めて魔法を使うと・・・なぜか、手では無く・・・口から火が出たのだった。さすが大物、やる事が一味違うと思ったが、それも吹っ飛んで行った。

 

「おまえらー水もってこい!!」

 

「かじ かじ」「わかりました」

 

なんとか火を消すことに成功した。もう少しで拠点に火が移り住居を失いかけた。

 

「小さい炎だと言っただろ!! 拠点を燃やす気か?」

 

「ごめんなさーい・・・グーーー」

 

火を消している間に昼になったらしいので飯にした。

 

「昼から川まで行って練習するぞ」

 

「えーーーーー」「寒いのに?」

 

2匹がぼやいた。

 

「あまいは・・・わかるが、たまご・・・お前が言うな!」

 

飯を食べ終えて川に向かうことにした。

 

 

つづく