「なんじゃこりゃーーーー」
手足がズキズキ痛み、目を覚ました俺は驚いた。拠点の中が無茶苦茶に荒らされていたのだ。
「ごしゅじんさまー」「ご主人様!!」
俺の声に反応した2匹は飛びついてきた。
「痛いがなぁ」
背中に激痛が走る。
「心配したんだからね!」「私は別に心配なんて・・・」
「まぁ、それはともかく なぜ拠点がこんなに荒れてるの?」
半泣きの2匹を膝に乗せ、頭を撫でながら事情を聞く事にした。
まず、倒れた俺の傷を治療する為に俺の鞄から血止薬で血を止めようとしたが止まらなかったから近くに生えている血止草を飲料水で洗い大量に使用したら血が止まったので傷薬を塗ったそうだ。
応急処置を教えといて正解だったな。
しばらく俺が目を覚ますのを待ったが日が暮れてきたので獲物を捨てて俺を たまごの一輪車に、武器や道具を あまいの一輪車に乗せ俺を引きずりながら拠点に帰ってきたらしい。
いい判断だが手足がズキズキ痛む。
拠点に帰ってきて俺の傷を見ると出血していたので薬棚から血止薬を取る時に少し薬を落としたらしい。常備している血止薬では止まらなかったので血止草を取ってきて飲料水で洗い使用したら止まったから傷薬を塗ろうと薬棚から取る時に、また少し薬を落としたらしい。傷薬を落とした為に足りなくなって手足の擦り傷は塗れなかったらしい。
2匹は頑張ったのだから仕方がない。
薬はとても大切だと教えられていた2匹は俺が起きたときに怒られると思って薬草を集めていたが喉が渇いたので水を飲もうとしたら飲料水が無くなっていて水を沸かすのに少し水を零(こぼ)したらしい。
生水は飲むなと教えているからね。
俺が目覚めるのを待っていたが、昼になり心配していても腹は減るもので俺の真似をして囲炉裏の鍋に野菜と油を入れて炒め、水を入れたら爆発したらしい。
どれだけ油を入れたんだろう・・・・・
仕方なく干し肉を食べたら眠くなって俺の声で目覚めたら日が暮れていたそうだ。
結果、この惨状だった。
「グーーーーー」「お腹が空きました」
傷は痛むのだが頑張った2匹の為に台所を軽く掃除して料理を作り食べさした。安心したのか疲れたのか わからないが食事をした2匹は眠ってしまった。
俺も2匹が集めてきた薬草を傷口に貼って眠る事にした。
つづく