はじまりの夢27 | 遊人 World

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この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
(トラブル防止の為、二次使用禁止)

「なにそれー」

 

シーソーに乗りながら出来上がった型を見て たまごが言った。

 

「これが包丁で、これが鍋だな あとは・・・」

 

「あっそう」

 

たまごは興味をなくしたようだ。あまいは元々興味がなさそうだ。

 

「興味なくすくらいなら聞くなよ」

 

「だってーなんだろうと思ったんだもん」

 

「おまえらの物もあるんだが・・・」

 

「えっ!なになに?」

 

あまいが興味を持ったようだ。

 

「おしえなーい、出来てからのお楽しみだな 頑張れよ」

 

「教えてくれないとシーソーの動きが遅くなるかもよ」

 

「いいけど、失敗したら最初からだぞ?」

 

「・・・・・・」

 

あまいは青い顔をしている。

 

「頑張ってくれたら、ご褒美に今日の晩飯はお好み焼き味の野菜炒めを作ってやるぞ」

 

「なにそれ、おいしいの?」

 

たまごが反応した。

 

「ソースが出来たので、ソースとケチャップを混ぜた液体で味付けした野菜炒めにマヨネーズをかけた料理だ」

 

「ソース?」

 

「お前がつまみ食いをしようとして蹴られた液体だよ」

 

「あーーーー ! あれ、おいしくなかったらご主人様を蹴っていい?」

 

「たまごちゃーん おいしくても、おいしくなーいってご主人様を蹴っちゃえば?」

 

あまいの おでこにデコピンがさく裂したのは言うまでもない。

 

そんな話をしているうちに日が暮れ、融けた鉄を型に流し込んで作業が終了した。

 

 

つづく