はじまりの夢22 | 遊人 World

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この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
(トラブル防止の為、二次使用禁止)

「たいへーん たいへん たまごちゃんがー」

 

あまいが顔を真っ青にして拠点に飛び込んできた。

 

「こっち こっち、はやくー」

 

必死な あまいについて行くと たまごがお腹を押さえて痙攣していた。

 

「たまご どうしたの?  大丈夫? あまい、どうしてこうなったの?」

 

「私は駄目だと言ったんだけど、これ食べて・・・気がついたら・・・」

 

あまいから受け取った物は、テングダケ・タマゴテングダケモドキだった。朝、食べ物について説教したのに・・・これだ。近くに嘔吐物があるが、たまごの喉に指を入れて吐き出させ拠点に連れ帰った。水を飲ませ、強制的に吐き出させるを何度か繰り返して布団に寝かしつける。

 

「たまごちゃん、大丈夫なの? 死んじゃわないよね?」

 

「さあ? 死ぬんじゃね?」

 

「えーーーー!! たまごちゃん、しっかり・・・なんとかしてよー」

 

「なんとかと言われても医者じゃねーんだぞ! 無理だな、0歳児たまご毒キノコを食べて死すだな、毒キノコを食べなければ100歳じゃないのに100歳ですと言って庭を元気に走り回ってただろうに」

 

「そんなーたまごちゃーん」

 

たまごに寄り添い悲しむ あまいを見ながら地下室の製作の戻ろうとすると

 

「どこに行くの? 見捨てるの?」

 

「出来ることはしたぞ、あとは たまご次第だな・・・そばに、いてやれ」

 

「うん」

 

寄り添う あまいを放置して地下室の製作に戻る。

 

夕方になり地下室は完成したが たまごは眠ったままだった。夕食を作って あまいに声をかけるが

 

「いらなーい、たまごちゃんの横にいる」

 

食欲が無いようなので一人で食べて眠ることにした。

 

 

つづく