はじまりの夢23 | 遊人 World

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この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
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「ドタドタドタ」

 

大きな音で目が覚める。音がした方を見ると あまいが呆然としている。

 

「どうしたの?」

 

「たまごちゃんが急に起き上がって走っていった」

 

「ああ、漏れそうになって走っていったんだな」

 

「どう言う事?」

 

「毒キノコの食べたから、お腹壊したんだろ?」

 

「あっ!! だましたわね」

 

感の良い あまいは気付いたようだ。

 

「だましてないぞ!! 死ぬ時は死ぬらしいしよ。テングダケ食べて死ぬのは珍しいけどね タマゴテングダケモドキは腹壊すだけだしね」

 

「それを、だましたと・・・」

 

「いい薬になったろ? タマゴテングダケなら死んでるぞ! 今度から止めるようにね」

 

「・・・・・」

 

あまいは反省しているようだった。

 

「あーーすっきりした」

 

元気な顔で、たまごが拠点に入ってきた。

 

「たまごちゃん、どれだけ心配したと思ってるの?」

 

たまごは、鬼の顔をした?あまいに怒られている。

 

「ごめんなさーい」

 

そんな2匹を横目で見ながらで朝食を作ることにした。

 

「できたぞ」

 

「わーい、ごはんだー」

 

「たまごちゃーーーん!!」

 

「もういいだろ? 反省してるだろ? たまご」

 

「もう、拾い食いはしません・・・お腹痛くなるし」

 

「タマゴダケなら、おいしかったんだけどね」

 

「えっ!! ほんとうに?」

 

「ごしゅじんさま!!」

 

あまいは怒っていたが朝食を食べることにする。

 

「たまご体調は?」

 

「げんき げんき」

 

「じゃあ、今日も元気に頑張ってね」

 

朝食を食べ終え、2匹はいつもの作業に出発する。

 

「いってきまーす」「いってきます」

 

「あっ! まって、これ持って行ってお腹すいたら齧るようにね」

 

「何この棒?」

 

「少し舐めてみろ」

 

「あまーい」

 

「頑張って行ってらー」

 

「いってきまーす」「いって・・・」

 

サトウキビを渡された たまごは元気よく あまいを引っ張って飛び出していった。俺は地下室が完成したので荷物を運び鍛冶をする為の炭・道具作りの製作の作業に取り掛かることにした。

 

 

つづく