はじまりの夢21 | 遊人 World

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この世界の物語はフィクション!! 気分で? 音楽・魚・植物等
(トラブル防止の為、二次使用禁止)

「おはよー」

 

気がつけば朝になっていた。

 

「これ、おいしそう・・・フギャッ」

 

机の上にある苦労して野菜や果物をすり潰して濾した液体を食べようとした たまごは俺に蹴られて吹っ飛んで行った。

 

「いたーい」

 

「暴力反対! たまごちゃんが可哀想じゃん」

 

痛がる たまごと擁護するあまいに向かって

 

「一度、言ったよね?頂戴って言えと! 許可も取らずに食べようとする子が悪い、余所なら人が苦労して作ったものを無断で食べようとすれば殺される場合もあるんだぞ!!」

 

「・・・・・」

 

2匹に黙々と説教をした。

 

この世界で人にあった事はないが、急に人が現れるかもしれないので酷いかもしれないが口で言ってわからないならしょうがない。

 

「しかも、これは大事な物なの! お前らの朝食はこれだ!」

 

干し肉を調理せず渡す。

 

「かたーい」「まずくはないけど・・・おいしくなーい」

 

2匹は文句たらたらだ。

 

「いつも俺が調理するからおいしいんだよ。そのまま食べてもおいしくないだろ?この液体は料理をおいしくする物の原料だ!! 毎日、干し肉でいいなら食べてもいいぞ」

 

「たべない たべない」

 

「たまごちゃんがわるい」

 

2匹は納得して干し肉を大人しく食べ始めたので作業を再開する。壺に先ほどの液体・塩・砂糖・酢・香辛料を入れて終了だ。熟成すればソースの完成だ。

 

地下室が完成すれば、そこそこの低温が期待できる為 食料の保存だけでなく、ケチャップや酢を使ったマヨネーズ等の長期保存に期待できる。魚醤を作るのも、いいかもと考えていると・・・

 

「いってきまーす」「お昼ごはんは作っといてね」

 

昼飯も干し肉は嫌なのか、2匹は竹・砂鉄運びに行った。俺は仮眠を取り地下室の完成を急ぐのだった。

 

 

つづく