APL212プロトコールの治療の流れ(概略)は以下の通り。
【寛解導入療法】
ATRA(ベサノイド)内服(30~60日間)
白血球数と白血病細胞数に応じて、イダルビシンとシタラビンによる化学療法を併用
↓(評価)
【地固め療法】
1コース目:ATO(トリセノックス)点滴(5日/週、5週間)
2コース目:イダルビシンとシタラビンによる化学療法
3コース目:ATO(トリセノックス)点滴(5日/週、5週間)
骨髄が回復した時点で脊髄液検査と髄腔内へのキロサイド、メソトレキセートの注入
4コース目:GO(マイロターグ)点滴を2回
↓(評価)
【維持療法】
Am80(アムノレイク)の内服(14日/3月、8コース)
↓
経過観察(2年間)
先生から説明を受けた印象だと、それぞれ副作用はあるけれど、必ず受けないといけない強い治療(化学療法)は地固めの2コース目にあるだけ。
この時は、無菌室に入り、白血球の極端な減少による免疫力低下とか、脱毛などを覚悟しないといけない。
私の場合、現在の白血球数が少ないので、寛解導入療法では、まずはATRA内服のみ。
その後の状況に応じて、化学療法が入るかも・・とのことだった。
H.K教授もT.K先生も口を揃えて、
「ここまで早期発見なのは滅多にない。
ちゃんと治療すれば、9割以上の確率で治るから。」
そう言ってくださった。
この病気の場合、受診の時点で青あざだらけというのが普通だそう。
そして、血液検査の時点で診断がつくことが多いんだそうだ。
だから、骨髄検査でこの病気特有の白血病細胞が発見されたとき、経験豊富なH.K教授ですら非常に驚いたらしい。
不安はもちろんあるけど、治療には納得した。
最初、白血病とだけ告げられた時に比べたら、気持ちがかなり楽になった。
夫も賛成してくれた。
やるとなったら早く!
そう思って、臨床試験の同意書を提出した。
必ず一度は輸血が必要になるから・・ということで、輸血の同意書も提出した。
いよいよ明日から治療がスタートする。