6月のじめじめとしたある夜に

こちらのツアーに行って参りました

【夜の伏見稲荷】怪談史研究家と聖地ひんやりナイトウォーク!稲荷山のウラの顔〜千本鳥居の秘密、失せ人さがしの池、12ヶ所の狐穴…秘められた信仰と物語〜


伏見稲荷には何度か来た事あるけど

普通に昼間に行って普通に眺めて帰っただけで

夜の伏見稲荷は初めて!それだけでもう魅力的!

スタートは18時だったのでまだ明るいです

大鳥居からスタートですが本殿には参らず

お話を聞きながら変則ルートで進みました

伏見稲荷は秦氏が稲荷山上に鎮祭した神社です

普通の神社と違うところは山上に無数のお塚や

他の様々な信仰がてんこ盛りなっているところ

千本鳥居ばかりに目が行きますが

ここの魅力は鳥居だけではないのです


それでは行きましょう

本殿を通り過ぎ千本鳥居の方向には進まずに

反対側へ進みます


狛狐

稲荷大明神のお使いは言わずと知れた狐です

狐と言っても普通の狐ではなく神様の眷属なので

私達の目には見えない霊的な存在なのです

白(見えない)狐と書いて白狐(びゃっこ)です

こちらの狐は豊穣を表す稲穂を咥えていますね

稲穂の他にも鍵や玉、巻物を咥えたお狐様が

あちこちにいてて、伏見稲荷〜!って感じ


通常ルートを逆走して

最初に来たのは産場大神

私、ここ初めて来たわ


その昔、稲荷大明神の眷属である狐の夫婦が

ここで子を産み育てたと言われる場所で

子宝に恵まれて安産になると言われてます

産場大神が祀られてる石垣のところ

よく見たらところどころに穴が空いてます


この穴は狐穴と呼ばれていて全部で12箇所あり

中にはお賽銭が入れられてます

よく見たら穴のとこに小さく七月とか書いてある

狐穴は各月に対応していて

子どもの生まれて来る月の穴にお参りをすると

御利益があるのだそうですよ

へ〜、面白〜い!


大量のお塚

お塚とは、稲荷山を信仰してる人が奉納した

私的な守護神の事

十二支だったり神像だったり謎の石だったりが

一緒くたに祀られております

他の神様がおる場所に私的な守護神祀るって凄い

密度も異常やし皆自由過ぎるやろ…

しかしこの自由さが稲荷神社の醍醐味なのです

明治時代から始まったと言うお塚の奉納

今や山全体に一万以上のお塚があるのだそうです

現在もお茶屋さんに連絡すると

新しいお塚を奉納する事が可能だそうですよ!

自分の神を祀りたい方には最高の場所ですね♪


暫く進むと二つに分かれた鳥居が現れた

鳥居の下の貼り紙には

「鳥居 上があいた間あき鳥居 出世門」

と書かれていた

なんか有り難い感じにしてるけど

説明がモノに直接貼り紙ってお手軽感がスゴイ

鳥居に「鳥居」って書いちゃう素直さが好き


大日本大道教の敷地内にある

末廣大神の謎の狛蛙

最早謂れは不明らしい


このカエル、背中に子ガエルを背負ってるんです

子ガエルのお尻がプリティ♡


ここの鳥居は竹製でした

竹の鳥居は初めて見た!

面白〜い!

道教寺院の中にいきなり竹鳥居があるのも

面白いですね!


お塚が連なる坂道を登って行きます

この辺りは猫達の憩いの場らしい

お塚の上で寛ぐ猫

可愛い♡


お塚の下にもいる

歩きながら猫を探すのも楽しいです♪


豊川大神

ステンドグラスが素敵です

今回のツアーの案内人の方イチオシの狛犬が

こちらにいる狛犬だそうです


左側の可愛いらしい狛犬

後ろから見ると


あ、女の子だ!

後ろ足のカーブが可愛いな


右側の球遊びしてる子は

男の子!

てか、女の子と比べて足と尻尾適当じゃないか?

狛犬とか狛なんとかの男の子って

たまにわかりやすいやつあるけど

女の子はレアな気がする

狛犬のお尻をこんなにまじまじ見る事ないので

新鮮でした


毎日新聞社の廣告稲荷大神

毎日新聞の?広告稲荷…?

こんなんあるんや⁈

なんでもあるな!稲荷神社!


山登っている内に段々日が沈んで来た

いよいよ夜の稲荷神社っぽくなって来たぞ!


眼力社

暗くなるとめちゃくちゃ雰囲気あるな!


口から水を出す狐の手水

躍動感がスゴイ!

こちらの眼力社にお参りすると

目の病気が治ったり先見の明を得られるそうです

でも暗いのでどれがどの社だかよくわからん


夜の鳥居は大変絵になる

しかし夜になっても伏見稲荷には結構人がいる

やたら外人さんが登って来る

ワンピースにサンダルの金髪女子達が

21時に山の上に向かって歩いてるのちょっと怖い

自分も今回夜に来てるけどさ

日本人の感覚だと夜に神社行くって

あまり良くないイメージなんだよな


灯りの消えたお店の提灯がエモかった

明るい時とは違う良さがある


御膳谷

この辺りは新しくお塚が増えている場所

周りは山でたまに何かがガサガサいうてるし

足元は水が流れてて泥濘んでるし

雰囲気あり過ぎて絶対1人やと夜に来れん!


ここにはコレを見に来たよ!

謎のお塚「豆ちゃん大神」

豆ちゃん誰?超気になる!


御膳谷祈祷殿

こちらでは神様への食事がお供えされてます


中にはズラリと並んだお供え用の棚

神様の食堂みたいな感じ?

この祈祷殿の裏には

神様の食事を供える「御饌石」があります


塀で囲まれている御饌石

年に一度、この石の上に中汲酒(なかくみざけ)を

盛った斎土器(いみどき)を供え五穀豊穣を願う

大山祭という行事があるそうです

これが神様の食卓だと思うと興味深いな


巨大なわらじが祀られてる

稲荷山薬力社

ここに願いかけ草鞋を奉納すると

藁にも縋る願いが叶うらしい

草鞋だけに

…なるほど、色んな信仰があるんやなぁ


その近くにある「薬力の滝」

夜の山は蒸し暑いのに、ここだけ急に涼しかった

私のケータイ、暗いと上手く撮れなくて

無駄にスピード感のある写真になりましたが

お塚に囲まれた狭い水路の先にある滝です

こちらの滝では水行ができるそうですよ

一応ですが、この近くには更衣室とかありません

普通にお塚に囲まれてるし普通に人が来るし

ここで水に打たれるのめっちゃ気合いが要りそう


その近くにある「おせき大神」

喉、咳、喘息などを良くする御利益があるとか

喉を守って良い声が出るようにと

昔は歌舞伎役者がよく通っていたそうで

現在でも声を使う職業の方がお参りするそうです


祀られてるお狐様の帽子と前掛けが可愛い♡

こういうの、信者さんが作ってるのかな


ここで注目したいのは

社内にある郵便受けに大量に詰まった手紙ですね

これは全国から集まったお礼の手紙なのです

全国からお参りに来てはるんや!

そしてこれだけ御利益があるんや!

すごいなおせき大神!

因みに宛先は伏見稲荷のおせき社で届くようです

神様にリアルでお礼の手紙を書く発想なかったわ

なんかいいよね、こういうの


夜の京都の街灯りがとても綺麗でした

それではそろそろ下山しましょうか


私達が下りて行く途中

すれ違う外人さんがどんどこ登って行くのでした

グループで来てる人が多いけど1人の人もいる

マジで今から登るん?1人で一ノ峰まで?

メンタルおかしいやろ

私には無理やわ

因みに我々ツアー一行は

ツアー途中で参加者の体力を考慮した結果

当初の予定を変更して簡易ルートを巡りました

なので今回、一ノ峰までは行ってないです


山を降りたら本殿にお参りして解散しました

帰りに参拝するとかめっちゃ新しいな!って

1人で無駄にテンション上がった私です

夜の本殿だけで充分神秘的やで


夜の伏見稲荷ナイトウォーク

伏見稲荷について色々なお話を聞く事ができ

今までよくわからずに見ていた伏見稲荷が

こんな成り立ちでこうなっていると知れて

めちゃくちゃ面白かったです!

夜のお塚や千本鳥居は怪しくも魅きつけられる

不思議な雰囲気がありますね

暗い中に浮かぶ千本鳥居は凄く良かった♪

行った事のない場所にも行けて超楽しかったです

でもこれ私1人やと怖くて絶対無理ですわ!

外人さんの鋼のメンタルがちょっと羨ましいかも

伏見稲荷駅の駅全体を稲荷っぽくしたデザインも

めっちゃいいと思います

やっぱり伏見稲荷って魅力あるわぁ♪

夜は無理やけどまた来たいな

次に来る時はお山を一周したいと思います!


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