とっくに終わってしまいましたが

4月に古代メキシコ展に行きました

いや〜、最高でした!

展示は4つの章に分かれていたので

その中から幾つかの展示をピックアップしますね


古代メキシコへの誘い

紀元前1500年頃

メキシコ湾岸部に興ったオルメカ文明は

メソアメリカの多彩な文明のルーツと言われます

天体観測による正確な暦が発明され

神々への祈りから様々な儀式が発達し

生贄が捧げられるようになりました


「マスク」

テオティワカンの香炉台を飾ったマスク

神官か戦士を表してるらしい

その二択ってだいぶかけ離れた職業やと思うのは

私だけだろうか


「貴人の土偶」

頭に荷物乗せてる人かと思ったら

つばの大きな帽子を被っている人だそうだ

つば大き過ぎる

マヤ・ブルーと呼ばれる鮮やかなコートの青は

1000年経っても美しい


「オルメカ様式の石像」

人間とジャガーの特徴が合わさった顔の幼児像

ぬるっとした感じでなんか怖い


「ジャガーの土器」

ジャガーは戦士や王の権威の象徴で

神秘的な力があると崇拝されていたそう

この滑らかな造形、すごい!


「チコメコアトル神の火鉢」

すごい…こんなん火鉢の形じゃないよな

チコメコアトル神は熟したトウモロコシの女神

初見で、なんでダブルピース?と思ったけど

よく見たらトウモロコシ握ってるだけやった

でもこんなんダブルピースにしか見えへんやろて


「夜空の石板」

名前が大変ロマンティックなこの石板

両脇には金星と星

中央にはワシと戦士が表されている

戦争や生贄で亡くなった戦士の魂は

太陽と共に天球を旅しなければならないらしく

名前に反して結構重い内容の石板なのだった


「球技をする人の土偶」

この躍動感たるやクセになる味わい!

当時の球技は帽子を被り防具を付けて

腰でゴムボールを打つものだったらしい

この球技、王侯貴族が重要視し

戦争や人身供犠とも関係したって

説明に書いてあったんだけど

球技が戦争にどんな風に関係するんやろうか


「テクパトル 儀礼用ナイフ」

古代メキシコの世界観では

万物は神々の犠牲により誕生したので

人々も命を捧げて神の犠牲に報い

自然界の連鎖を担うべきという考えがあるらしい

だからナチュラルに生贄文化が発達してるのね

目とか口とか付いてるの

ちょっと可愛いと思ってしまった…

これらのナイフは実際に使われた痕跡がなく

本当に儀式用だったそうです


テオティワカン 神々の都

「神の座所」を意味するテオティワカンは

メキシコ中央高原にある都市遺跡です

死者の大通りを中心にピラミッドや居住区がある

この巨大な計画都市の全貌を

最新の発掘調査から解説してくれる

とても興味深い展示でした


「死のディスク 石彫」

太陽のピラミッドの太陽の広場から出土した

舌を出す骸骨の石彫

思ったよりデカい!

メソアメリカでは日没は死

日の出は再生を意味するので

西に沈んだ(死んだ)太陽を表すものと思われる


「鳥形土器」

発見者によって「奇抜なアヒル」と名付けられた

ホンマに奇抜な土器

貝殻が沢山付いててオシャレだが目がヤバい

交易で貝を入手していた商人の墓からの出土品

湾岸交易の証とされてます


「嵐の神の壁画」

背負い籠と右手にトウモロコシを持つ嵐の神

絵本の挿絵みたいでめっちゃ可愛い♪

テオティワカンでは公共住宅や公共施設の壁に

こうした壁画が多く描かれ都市を彩っていたそう

素敵♪文化の成熟を感じるなぁ


「香炉」

香炉は先祖や戦士を祀る儀式に利用する物で

大体は住居から出土するらしい

香炉めっちゃ展示されてるんやんと思ってたけど

一家に一台くらいのノリで皆持ってるからなのね

バリエーション豊かな香炉はその使用目的によって様々なパーツを組み替えて作られていたそうで

写真の物は矢や盾がモチーフになっている事から

死んだ戦士の鎮魂の儀式用なのだそう

因みに香炉作りは国家が生産管理していたそうです


マヤ 都市国家の興亡

マヤは紀元前1200年頃に興り1世紀に王朝が成立

16世紀まで栄えた大変有名な文明ですね

ピラミッドなどの公共建築や精緻な暦が特徴です


「金星周期と太陽暦を表す石彫」

金星の基壇と呼ばれる建物を飾っていた彫刻

左側が金星、右側が太陽暦を表しており

縦の棒が数字の5を、8つの丸印が8を意味し

584日の金星の周期5回分が

365日の太陽暦の8年にあたることを示している

マヤ人賢い


展示室の壁にはマヤの数字が映されていて

ちょっとテンション上がる

10はともかく5って書くのめっちゃ大変そう


…と思って見てたら左の長方形だけで10を表す

って訳でもないっぽい

なんで長方形に丸を生やしたの?

マヤの数字、あまりにも難解である


「円筒形土器」

当時のメソアメリカではカカオ飲料が

重要な嗜好品として流行っていたそうです

カカオの木は一般家庭の庭に生えてたらしく

蜂蜜を入れて甘みをつけて

こういう土器にカカオ飲料を少しずつ垂らして

泡立てて飲むのが好まれたのだそう

え〜!自家製チョコレートめっちゃ美味しそう!

なんかデザインもコーラの缶とかみたいやし

現在の嗜好品と似たような感じやったんかな


「円筒形土器」

この土器もカカオ飲料用の容器だったらしい

めっちゃデカい!

どんだけ飲むねん!


「貴婦人の土偶」

マヤ・ブルーが使われた高貴な女性の像

なんらかの儀式や宮廷での謁見の様子らしい

頭の飾りが重そう…その髪型どうなってんの?


「香炉台」

マヤの儀式では香が盛んに焚かれたそうです

この香炉台のモデルは

マヤ文明の古代都市パレンケを大国にし

盛んに建築を行ったパカル王の息子

キニチ・カン・パフラムと言われてます


その偉大なるパカル王の妃の墓がこちら!

今回の古代メキシコ展の超目玉である

赤の女王の部屋です

1994年 パレンケの13号神殿から出土した

イシュ・ツァクブ・アハウの墓を再現した部屋

発見当時、赤い辰砂に覆われて見つかった為

赤の女王(レイナ・ロハ)と呼ばれています

思ったよりも女王は小柄でした


12点の副葬品が復元され

埋葬当時のように飾られています

部屋の雰囲気も相まって

静かな気持ちでこれらの展示を見てました

死後も女王の役に立つようにと埋葬された品々に

死者への敬意を感じました


アステカ テノチティトランの大神殿

アステカは14〜16世紀にメキシコ中央部に築かれた文明で、首都テノチティトランは湖上の都市でした

アステカの優れた彫刻と近年発掘された金製品が

こちらの見どころになります


「メンドーサ絵文書 (複製)」

スペイン征服後に先住民が記録した絵文書

テノチティトラン創設の場面が描かれています


岩に生えたウチワサボテンに鷲がとまる図は

太陽神ウィチィロポチトリを表しているらしい

これ描いた人、めっちゃ絵上手くないですか⁈

前掛けしてる丸い人々が何なのかわからんけど

盾持ってる人のポーズが可愛いぜ


「鷲の戦士像」

写真がピンぼけで申し訳ない

鷲の家で見つかった等身大とみられる戦士像

王直属の「鷲の軍団」を構成した高位の戦士

もしくは戦場で英雄的な死を遂げた

戦士の魂を表しているらしい

いやこれめちゃくちゃデカいから!

等身大ってどんな巨人やねん!

そんで、鷲の足が短めで被り物感が強く

ちょっと可愛いと思ってしまうので

もう少し戦士感が欲しいですね

でもこれ私めっちゃ好き


「人の心臓形ペンダント」

金でできた小さな心臓のペンダントトップ

光り過ぎて上手く撮影出来なかった

生贄文化が発達してるから

心臓の形にもリアリティがあるなぁ


会場を出てグッズコーナーへ行くと

アクリルキーホルダーのガチャがありました

勿論回します!


ピンぼけやけど鷲の戦士が出た!

実物の鷲の戦士の写真もピンぼけやし

私、鷲の戦士撮るの下手なんやと思う

しかしこれは私的に当たりやで!


グッズコーナーにあった骸骨兄弟が

シャレコーベミュージアムを彷彿とさせた

青いシャレコーベって新しいなぁ

何故かここのグッズコーナー

骸骨グッズがめちゃくちゃ充実してたんですよね

古代メキシコ関係なくない?


お土産に購入したお菓子

ミニバッグに書かれた3つの絵文字は

古代マヤ文字で「おかし」って書いてあるらしい

なにそれすごく可愛い♡


とうろもこしスナックの容器にもマヤ文字が

しかしこちらのマヤ語は意味がわからず

なんて書いてるんやろ

このお菓子、ランダムでシールが入ってて

私が買ったのは死のディスクのシールでした

これも当たりやで!


このポストカードが面白過ぎて即購入

個性豊かな古代メキシコの人々

めっちゃええわぁ!

古代メキシコ展

大変見どころが多く興味深い内容でした

古代メキシコの人、アート技術がめちゃ高い!

都市での生活も文化レベルの高さが感じられ

素直に凄いなと思いました

勿論今の世界とは考えや表現は全く違うけど

公営住宅の壁にカラー壁画って

現在の団地壁画に通じるものを感じるし

昔も今も国を超えて人間にはやっぱり同じ部分があるんだなって感じられて面白かったです

グッズも古代メキシコ感溢れてて大満足でした!

お菓子のパッケージのマヤ文字が読めなさ過ぎて

古代マヤ文字が読めるようになりたいと思ってしまったよ笑





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