京都モダン建築祭、続きです!

こちらも事前抽選が必要な今原町屋さん

普段は完全予約制の京料理屋さんです

通りに面して見世の間があり

そこから玄関棟で母屋と繋がっている

昭和4年に建てられた表屋造りのお家だそうです


入り口から細い通路を奥へ進むと

小さなお庭がありました

左下に見えるのは井戸ですね

中は埋められていて現在は使用できないそうです

照明がめっちゃ素敵!


お庭のすぐ横は玄関の間

こちらのお部屋から中に入ります

因みに玄関入り口は写真右手側です


玄関の間の奥には当時の商売用の金庫が

暗いので写真がボケちゃってますが

この金庫のダイヤルは数字ではなくイロハなんです

昭和やな!って感じがするわ〜


奥座敷の向こうに素晴らしい中庭が見えます

普段はこのお部屋でお食事が出来るみたいですよ


縁側に置かれた椅子も絵になる

ここの中庭はとにかく美しいんです!

お庭には水琴窟が2つあり

奥に立つ金木犀は京都で随一と言われる大きさ

敷き詰められた石は支配人の柴田さんが

お庭のイメージに合いそうなものを見つけると

旅先から持ち帰って並べているそうで

庭への深い愛情を感じられます

雨に濡れた石も良い

日本ならではの趣きのある美を感じるわぁ


お庭を見て興奮していると見学案内の声が掛かり

普段は入る事のできない台所に入らせて貰いました

台所の天井がめちゃくちゃ高くて広い!

これは「火袋」と言って万が一火事が起こった際

延焼を防ぐ役割を持った空間なのだそう

ぐるりと見渡せば2階の部屋の窓も見えますね

窓が沢山あって明るいのは珍しいそうです

この台所、換気扇もないのに空気の流れがあって

空気が籠もらないんですって

不思議〜!


1階を見終わったので2階へ移動します

昔の階段って急だよね!


これが2階からの眺め

景色はイマイチだけどお部屋の雰囲気はとても良い

この部屋の左手には沢山箪笥の置かれた和室が

今原町屋の初代は組みひも職人だった為

部屋の整理をすると大量の絹糸が出てきたそうです

箪笥の上に並んでいるのは絹糸とミシン

昔の家具や道具って何故こんなに素敵なのか

お部屋の右側に大きなドアがありますね

これはオークの一枚板で作られた高級扉なんです


この奥、超素敵な洋室になってるんですよ!

竣工当時から洋室として作られた部屋なので

昭和レトロモダン感が溢れててめっちゃ素敵やねん♡

突然のモダンオーラに不意打ちを喰らう私


はぁ〜、ここに住みたい!

先程の窓からの眺めも

こちらの部屋から見ると全く雰囲気が変わりますね

ソファに座っていいとの事だったので

座らせてもらいました!

うっひゃ〜!床が素敵過ぎるやろ!

この部屋が見れただけで

ここに来た甲斐があったと言うものやわ♪


下を見た後は上も見て欲しい

シャンデリアも天井も細かい装飾が素晴らしいねん!

レトロな洋室を堪能できて大満足です♪


さて!洋室のある部屋と反対側は広い和室です

1番奥に見えているのは先程の箪笥のある和室

一つ手前が階段を上がった部屋

そしてこの部屋は控えの間

控えの間の欄間には家紋の鬼桐が彫られてます


控えの間の更に奥は

このお家の中で1番格式が高い本座敷になってます

床の間が素晴らしい

床脇の柱は黒柿という非常に高級な木で

火事の時はこの柱を切って抱えて逃げろと

冗談を言われる程希少な木材なのだそう


この部屋から見るお庭も良いです

目の前に見えるのが金木犀の木

手入れが行き届いてます


上からの眺め

また違った雰囲気が楽しめます


こちら側にも階段があります

めっちゃ急な螺旋階段

しかも出口には扉があるので

上から下りると閉塞感が凄くて面白い


階段から出るとお庭の前でした

階段室のすぐ横には手洗い用の洗面台があった

タイルがめっちゃ可愛い♡

手洗い場のタイルがピンク系って珍しい気がする


今原町屋

とても素敵な日本家屋に

モダンな洋室や美しい庭のある

素晴らしい建物でした

ここでお食事してみたいですね〜!



その後、建築祭とは関係ありませんが

近くを通ったので

前から行きたかった喫茶ゾウに行きました!

ここのクリームソーダが食べたかったんや!

可愛い過ぎん?!

ゾウのクッキーとグラスのデザインが

めっちゃ可愛い〜♡

暑かったのですぐ飲んでしまい即無くなりました

ただクリームソーダを食べただけなんですが

可愛かったから見て欲しかった!笑

このスプーン考えた人、天才やと思うわ!


京都モダン建築祭

見学できる建物が結構多くてとても良いです♪

ただ、建物は広範囲に点在してるので

エリアのチョイスを考えるのが難かしいかな

開催期間が長いので、ここも見れる!と思っても

公開期間が違って見れない建物も多かったりします

見たいの全部見るのは大変そうですね

別日に行くとまた料金かかるし…

だけど素敵な建築を公開していただけるのは

本当にとてもありがたいです!

また来年も行きたいな♪

京都のモダン建築は

京都らしい和を主軸に西洋風のものを取り入れた

和洋折衷で美しい建物が多いと感じました♪


11月4日の記事はこれでおしまいですが

京都モダン建築祭のお話はまだ続きます〜