昨年11月25日に神戸モダン建築祭に行きました
神戸モダン建築祭は今年が初開催!
見学は有料ですが開催期間の3日間通して使えて
チケット引き換えが対象の建築の受付で出来るのが
めちゃくちゃ便利で良かったです
参加建築数もまだ少な目だったので
当日見れる所ほぼ全て見て来ました♪

最初は事前抽選で当選した特別ツアーから

「神戸建築祭 前田さんと旧居留地モダン建築巡り

フィッシュダンスの内部を拝見」

集合場所は地下鉄みなと元町駅でした

みなと元町駅の外観はこんな感じ

元々は旧第一銀行神戸支店でした

1908年竣工、設計は辰野金吾です


貼られたレンガの隙間をよく見ると

白い部分の真ん中が盛り上がっています

真ん中が蒲鉾状に盛り上がるこの技法

覆輪目地と言って

レンガ貼りの中でも1番手間がかかり

1番美しいものだそうです

現在は使われていない技術で

この壁の修復の為に技術を研究し復活させたそう

こうした一見わからないところにお金がかかっているのが当時の格式ある建物の特徴です


外観は美しいレトロな建物だけど

裏側はこうなってる

右側が先程のレンガ面の裏側です

コンクリートで固められ柱で支えられている状態

阪神大震災で被災したこの建物は

内部は既に残っておらず

外壁のみ復元され

現在のみなと元町駅になったのだそうです

こんな所にも震災の傷跡が残ってるんやなぁ


駅から少し歩いて次の建物へ

こちらは海岸ビルヂング

建物前に着いた瞬間からもう素敵♡

こちらの建物はモダン建築祭には参加してませんが

テナントビルなので自由に入れます


入り口から続く階段がすごくイイ!

明かりの色が優しいオレンジだからか

めちゃくちゃ雰囲気良いです

静かで美しい階段を見上げる


2階のフロア

いやここ、めっちゃ素敵じゃない?


最上階の3階は屋根がステンドグラスだった

明るくてレトロ感溢れる空間

素晴らしい

ステンドグラスのデザインもレトロで良かった


テナントビルだけど

土曜日だからかあまり人がおらず

内部をゆっくり見る事ができました

海岸ビルヂングには初めて来たんだけど

この雰囲気好きやわぁ

近くを通る事があればまた寄ってみたいな


海岸ビルヂングの次はメリケンパークへ

これが今回のメインであるフィッシュダンスです

隣の建物も超個性的!

1987年に作られた高さ22mの鯉のオブジェ

世界的建築家フランク・ゲーリーの設計

監修は安藤忠雄だそうです

鯉の滝登りを表現した造形

近くで見るとめっちゃデカい!!

元は銀色の金網で作られていましたが

現在は錆て茶色くなってます


普段は中に入る事なんて出来ませんが

今回のツアーでは特別に入る事ができるのです!

やったね!超ワクワク!!

入り口はこちら!

絶対一般の人が入る事を想定してないやつです


中は鉄骨が縦横無尽に広がってました

フィッシュの中に芽生えた生命に感銘を受ける

外から見た以上に廃墟感があっていい


鉄骨の連なりがめちゃくちゃカッコ良かった

構造美を堪能しました


重なった金網って

中から見るとこんな風に見えるんや

面白い〜!

これは真ん中から尻尾側を見た風景


鉄骨が緑に侵食されてる感じが良かった

中に生えてる木は鳥のフンなどで運ばれたものが

自然に発芽したのではとガイドさんが言ってました

植物って強い!

外からよく見たら一部の葉が金網からはみ出してて

溢れる生命力を感じました


隣の妙な形の建物も内部見学したのですが

撮影NGだったのでご紹介できません

こちらの建物もゲーリーの設計です

不思議な空間の建物でちょっと面白かった

建物はモダン建築祭で一般の方も見学可能でした

フィッシュダンスの中に入れるのは

事前抽選のこのツアーのみです


最後は高砂ビル

ここもモダン建築祭に参加している建物です

高砂ビルは元々は港の倉庫として建てられたビル

時代に合わせて改修されつつ

現在はレンタルスタジオやショップとして利用されています


高砂ビルは階段が美しいと思う

階によって微妙にデザインが違うのもええねん

これは2階から見た階段


ここは受付の部屋の上にあったロフト部分

人がいるので全体が撮れず

部屋のイメージがわかりにくいですが

天井が低くて屋根裏部屋っぽいです

剥き出しの配管や壁の廃墟感が素敵♡

部屋の低いところに窓がありますね

この窓は外から見るとこうなってます

受付の部屋の頭上に部屋があるんですね

部屋の中に別ね部屋の窓がある不思議な造り

面白いわ〜


高砂ビルの402号室は

北野武監督の「アウトレイジ」の撮影現場です

組事務所として撮影されたこの部屋は

当時の撮影の様子を復元して公開されてます

後ろの壁に撮影に使われた弾痕も残ってる


神棚があるのがなんかリアル

当時の撮影に使われた物以外にも

なんだか色々なものが展示されてました

金庫は撮影でも使われたのだろうか

アウトレイジ見てないからわからない

映画見た人ならもっと楽しめるんだろうな


外階段を見学する事もできたけど

階段を登る事はできなかったので

周りの風景を撮った

これ、空に続く道みたいで

なんかちょっと面白いよね


別の階の階段も良かった

上の踊り場の窓からの光が

手摺の下から見えてるの、凄くない?

あの位置に隙間空いてるのに驚く

凄くイイ!


建物の裏口にひっそりとあった休憩所(?)

暗いし狭いし誰もいないし

突然の帽子売り場やし

怪しさがスゴイ

高砂ビルを作った高砂商行は

元々は帽子の輸入業をしていたので

これはきっとその名残りですね

ビルの歴史を感じるわ


神戸モダン建築祭、特別ツアー

フィッシュダンスの中に入れる体験は

めちゃくちゃレアなので面白かったです!

中あんな風になってるんやな

神戸の建物って異人館にばかり行きがちなので

海側の建物を巡るのは新鮮でした!


この後暫くは神戸モダン建築祭の話が続きます〜

神戸のモダン建築は

大阪、京都とまた違った趣きがあっていいですぞ!