嵐山商店街食べ歩きツアーの最後に乗る予定だった

桂川での屋形船が増水の為中止となったので

代わりに向かった先は

嵐山祐斎亭でした

嵐山にこんな場所があるの全く知らなかったよ!


門をくぐった瞬間からもう素敵なのだった

この飛び石の先にも歩いて行けますが

それはまた後ほど書きましょう


まず通されたのは「川端康成の部屋」

かつて川端康成がこの部屋に逗留し

作品「山の音」を執筆したのだそうです

ここで簡単な嵐山祐斎亭の説明を

元々は料理旅館だった築150年のこの建物

現在は染色作家の奥田祐斎先生の

アートギャラリーとして見学する事ができるのです

しかし見どころは先生の作品だけにあらず!

窓から見える嵐山の自然の美しさ

それを余すところなく味わえる最高の場所

それが嵐山祐斎亭なのであります

なんと言っても机にうつる緑が美しい

もう少し上手に撮れんかったのかと

自分でもガッカリする中途半端さやけど

私がやりたかった事は皆さんにも伝わると思います!


部屋から外を眺めると

美し過ぎるこの風景

これは川端康成も筆が進んだ事でしょう

ここ、敢えて室内には電気をつけていないんです

陰があるからこそ映える景色がここにある

これぞまさしく引き算の美ですね


トイレもスゴイですよ!

と言われたので見て来たら

ほんまにトイレもスゴイな⁈

広過ぎて用を足す時不安になりそう…

ペーパーホルダー遠くない?拭く時大丈夫?

(お下品な話で申し訳ない💦)

とは言え細部までめちゃくちゃ素敵なトイレでした!


自由に見学して良いとの事なので歩き回ります

こちらは丸窓の部屋

奥の丸い窓が連結してるデザインは珍しいですね

ここからの眺めも充分素敵なんだけど

やはり机にうつった景色も入れたいよね

そして私は綺麗な写真撮るセンスが無さ過ぎるよね


一方、廊下の壁はカラフルに塗られ

アート作品が飾られています

廊下を歩くとギャラリーだなぁって感じる

なんて不思議な空間だろうか


廊下の先にある「木漏れ日アートキャンバス」には

「夢こうろ染」と言う光によって染色が変化する

独自の技法で染められた作品が揺らめいてました

アートと自然のコラボも素敵♡

ここに座ってお茶を飲む事もできるんですよ

う〜ん、風流!

この先の庭に出る事ができたので進んでみると

そこには「青い水鏡」がありました

説明を読むだけだとピンときませんが

実物を見ると、ああ、最高だなと感じる

これが青い水鏡

先程までの机にうつる完璧な緑も良いけれど

水面に広がる波が乱す緑さえも美しい

儚さを美しいと感じる感性が自分の中にあるのを

しみじみ思い出す事ができました

これは…よい…よいぞ…


木漏れ日アートキャンバスの奥には工房があります

予約したらここで染色体験もできるみたいです

虹色の布も可愛いね


一通り見学したので一度表に戻って

入り口横にあった飛び石の先へ向かいましょう

庭の先を右へ曲がるとこんな風になってます

瓦の道もええのぅ


突き当たりにあるのは水琴窟をアレンジした

「水風鈴」

1番上の器から落ちた水が下の器の水に当たる音

2番目の器から落ちた水が壺の中で反響する音

壺口から直接水を注ぐと夕立のような賑やかな音

それぞれの音を楽しめるように

自分で水を入れる事ができる水風鈴

新しいタイプの水琴窟で楽しかったです♪


嵐山祐斎亭

とてもとても良い空間でした!

美しいわ、ここ、全てが美し過ぎるわ

静なる美を感じるわ


かつて平安貴族の別荘地として

その美しさを誇った嵐山

今も嵐山に住む方々の熱意と努力により

その魅力は失われる事なく

強く静かに色鮮やかに私を惹きつけるのでした


素敵過ぎるので、次は秋に来たいと思います