『鉱石倶楽部』 | 言ノ葉Cafe ~蛍香~ 二号店    徒然日記帳

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日々の生活のあることないこと好き勝手にだべったり愚痴ったりします。
動画、映画、書籍の紹介もここでやろうと思っています

よろしければ、覗いてみて下さい(*⌒▽⌒*)

『鉱石倶楽部』 長野まゆみ著 文春文庫

放課後の理科室で図鑑を見つけた少年達は、ゾロ博士の夜間学級に参加する。 様々な鉱石とそれらを彩る不思議で綺麗な物語が綴られる。

どの石も綺麗で美味しそう!というのが私の感想です(*´∀`) 夜中にコーヒー片手に軽く読むのにオススメ!



はいってことで 書籍の紹介記事初めて書くのでとっちらかるかもですが(^_^;)

一番上に 大元の TwitterのBotアカウント 蛍の本棚 でのつぶやきを載せておきますw

以下で あらすじやら こんなところがよかった! 的なことを 書いていく形でいいかな・・・・



ではでは

まず最初に取り上げたのが 『鉱石倶楽部』 という本です。

元々鉱石とか宝石とか 好きだったので (集める方じゃないですよ?!そんな金ないし!)

パワーストーンとかね 興味があったんですが

そんな俺に あるとき母から 『こんなんみっけた 読んでみ』 とラインで送られてきたのが

この本のタイトルでしたw

本屋に行ってパラ読みしてみたら! 一目惚れで速攻買ってきてしまいましたw

ほんと 本にだけはいくらつぎ込んでんのかわからないくらい 迷い無く買いますねぇ・・・



そんなこんなで連れて帰ってきたこの本の中身は



以下あらすじ



少年が迷い込んだ不思議な夜間学級の物語である

『ゾロ博士の鉱物図鑑』

という短編小説から始まります。

放課後の理科室に 筆記具を取りに戻った少年は、普段先生がもったいぶって見せてくれない

書棚の中にあったと思われる一冊の図鑑が 机の上に出されているのを見つける。

恐る恐るページを開いても、様々な鉱石の図説と 数字と記号で溢れていて とても読めない。

次の日 理科の教師に本について尋ねると、

『きみの云うような本は、ここにはないはずだけどな。』

との事。

それでも気になる少年は、従弟を連れて もう一度放課後の理科室を訪れる。

二人は、やはり机の上に 同じ図鑑を見つけると それを持ち出そうとした。

『きみたち、その図鑑を持ちだしては困るよ。これから授業で使うのだからね。』

不意に現れた男に声をかけられた二人は、男に誘われ その図鑑を使った夜間学級に参加することになる。



ここまででもうワクワクするんですが

授業の中身は 読んでみてのお楽しみ!

これ以降は、 

色とりどりの鉱石の写真と 1篇ずつの物語 が “石から生まれた18の物語” として綴られています。



例えば、『葡萄狩り』 では “葡萄露” と呼ばれる鉱石が紹介されます。

この“葡萄露” どうやら果実酒になるそうで。

・・・・・・・・鉱石 が 果実酒・・・・・・・・????

そもそも “葡萄露” なんて鉱石 存在するの?

もちろん そんな名前の鉱石は ありません。

ならこの写真の綺麗な石は?! 一体何??!!



頁を一枚めくれば、そこには 紫水晶 AMETHYST と書かれていました。



そう。この本では 一つ一つの鉱石に もう一つ名前が付いていて。

その 美味しい(?!) もしくは 便利な 使い道が記されています(笑)

そして もう一つの 名 と 役割 を与えられた石たちは

詩にも似た 素敵な 短編の中で 様々な人を飾ります。



次の日が休みなのをいいことに その日の夜中 一人で コーヒーを飲みながら

一気に読んでしまいましたw

で その感想。



とにかく石が綺麗!www

どの鉱石もやっぱり綺麗ですね。

アクセサリーの成型されたものでなく 原石のままの鉱石 は それだけで不思議な力があるように思えて

見ていると落ち着くといいますか。



そして、その鉱石よりも 綺麗なのが 短編の物語です。

言葉が綺麗なのはもちろん、その世界観も 描写される風景も。

そして どの石も 美味しそう・・・・・・。

紹介した“葡萄露”こと紫水晶 アメジスト の事ですが

この本読んだ後は なんとなく 

書かれた通りにしたら お酒になるんじゃないか・・・・どんな味なんだろう・・・・・

とか考えちゃうw



どの短編も 不思議などことなく宮沢賢治の世界を思わせるような独特の世界観で 語られていて

引き込まれる印象を受けました。

静かな夜に 独り コーヒーもしくはお酒でも片手に

読んでみては いかがでしょうか。


鉱石倶楽部 (文春文庫)/文藝春秋
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