しばらく試合から遠ざかっているJZカルバン選手のインタビューを発見したので紹介します。

インタビューはJZカルバン選手がBitetti Combat 6に出場するアメリカントップチームの選手と同行した際に行われたもののようです。


When you fight again?

No date for now. I’m taking it one step at a time, not wanting to rush anything. When you rush things, you get the feeling that we are doing something, but you are not actually doing anything at all. So I’m taking it slowly, I’m training, but I don’t have a date set yet so as not to interfere with my training.

・次の試合の予定は?

JZカルバン:“まだはっきりとは決まっていません。ただ焦ってはいません。何かを焦ると、何もしていないのに、何かをしているような気になってしまいます。なので一つずつ、ゆっくりと取り組んでいます。現在のトレーニングの妨げになるので、まだ試合の日程は決めていません。”



Is there a chance you will fight in the U.S.?

I’m staying with Japan. I have one or two more fights there, but I can also be released to fight at Strikeforce, depending on the fight and date. I’m waiting to see what happens next.

・アメリカで試合をする機会はありそうですか?

JZカルバン:“あと1-2回は日本で試合をするつもりです。ただ相手と日程によってはストライクフォースで試合をすることも可能です。どうなるか様子を見ているところです。”



What is your view of this time you’ve been away?

I see it as a learning period. I’ve been fighting since I was 4 years old and training MMA since he was 15. Ever since I went to the American Top Team, I think I went a bit overboard in how I treated my body. I’m a guy who likes to train and even when I’m not training, I’m in the gym doing something. I overdid it and now I have to take some time to recover, that’s all.

・試合から遠ざかっている、今の期間をどのように捉えていますか?

JZカルバン:“何かを学ぶ期間だと捉えています。私は4歳の頃から戦ってきましたし、MMAに関しては15歳の頃からトレーニングをしています。アメリカントップチームに在籍してから、少し体に負担をかけすぎました。私はトレーニングが好きな人間で、トレーニング以外でもジムにいて何かしらしていました。少しやりすぎたかもしれないので、復帰まで少し時間が必要です。”



What do you think of the fighters who stand out in your division now? Do you ever think of Shinya Aoki, after all that drama involving your bouts with him?

There was all that drama … I’m not thinking of those things, all that’s in the past. I’m focused on the present and the future will be whatever it will. I like everybody who’s on top, from BJ to Melendez and Aoki, too. Let’s take that route. I have to gain ground again, I’ve been out of the circuit. But I know what I and my team can do, and it’s all right.

・あなたの階級でトップにいるファイターについて、どのように思っていますか?試合をした青木真也のことを考えることはありますか?

JZカルバン:“確かに青木とは試合をしましたが、私は過去のことを考えることはしません。私は現在とこれから起こりうる未来のことに集中しています。BJからメレンデス、青木までトップに君臨しているファイターは全員好きです。今は戦線から離脱していますが、またトップに返り咲かなくてはなりません。ただ、私もチームも何をするべきか分かっているので心配はありません。”



A former opponent of yours, Joachim Hansen will go down in weight to face Bibiano Fernandes, at the Dream. What do you think of this fight?

Man, when I learned that Hansen would lose more weight to fight Bibiano, I was shocked, because the fightis actually is an intermediate category, even below 65kg. He is thin, but is tall and has heavy bones. But I’m for Bibiano! The kid is phenomenal, with excellent Jiu-Jitsu and has a strong chance of making it a good fight. Hansen has heavy hands, but on the ground Bibiano is first rate. He’s also done well on his feet. I’m rooting for Bibiano and I think he’ll win.

・あなたと前の試合で対戦予定であった、ヨアキム・ハンセンが階級を落としDREAMでビビアーノ・フェルナンデスと対戦します。これに関してはどう思いますか?

JZカルバン:“ハンセンが階級を落としてビビアーノと戦うと聞いた時はショックでした。フェザー級は主要階級ではないからです。65キロでもハンセンは細いかもしれませんが、彼は長身ですし骨太です。ただ、この試合はビビアーノが勝つと思います。彼は素晴らしい柔術のスキルを持っていますし、良い試合をします。ハンセンはパンチ力がありますが、グラウンドではビビアーノに一日の長があると思います。彼は足技も優れていますし、ビビアーノが勝つような気がします。”






インタビューから察すると、JZカルバン選手が復帰するにはもう少し時間が掛かりそうです。DREAMでもライト級は充実してるので、JZカルバン選手の復帰は楽しみです。個人的には菊野選手、アルバレス選手との対戦が観てみたいです。

■ミルコの次戦の相手、パット・バリーとは

先日、ミルコ選手の次戦の相手が決定しました。UFC115でパトリック・バリー選手と対戦するようです。噂されていたロズウェル選手は、結局ギルバート・アイブル選手と対戦することとなったようです。

ミルコ選手と対戦することになったバリー選手は、元々K-1を主戦場としていた選手です。アーネスト・ホースト選手の「チームMr.パーフェクト」に所属していたようです。

UFCには2008年末に参戦し、今まで3戦しています。戦績は2勝1敗。直近の試合ではKO勝ちを収めています。





バリー選手はパンチ力があり、体幹も強そうな選手です。最近のミルコ選手の打撃には、一発で相手を仕留めるキレのようなものが徐々に失われつつあるので、プレッシャーを掛け続けられると苦戦するかもしれません。


■ヒカルド・アローナの次戦

ヒカルド・アローナ選手の次戦は2010年の10月か11月になるようです。

下記、Undirt.comに掲載されていたアローナ選手のコメントです。

“I injured a ligament in the first round, but at the end of the second round, when I put my foot on the Octagon grid, I must have (torn) my meniscus. From that point on I felt a really hard pain, but I returned in the third round and fought standing up until the bell rang….in July I’ll restart my MMA training,” Arona said. “I got some calls from two American events. I want to be fighting in October or November.”

“私は前回の試合で1R目に靭帯を痛めました。そして2R終了間際に金網に足を押し付けた際に、半月板を痛めました。その時点から非常に厳しい痛みに見舞われていましたが、3R目も何とかゴング終了まで戦い抜きました。。私は7月頃からMMAのトレーニングを再開します。現在私は2つのアメリカの団体からオファーを貰っています。10月か11月には試合がしたいと思っています。”

オファーが来ている2団体とはUFCとストライクフォースのことだと思います。復帰してから出来るだけ早い段階でベルトを狙いたいのであれば、ライトヘビー級の層が厚いUFCよりも、ムサシ選手の離脱も仄めかされているストライクフォースのライトヘビー級に参戦した方が良いかもしれません。



■シウバがビスピンとの再戦を承諾

ヴァンダレイ・シウバ選手がインタビューにて、ビスピン選手との対戦を承諾する旨の発言をしています。ただし、あくまで優先するのは目先の秋山選手との試合のようです。

“Bisping you are talking that you want a rematch - I give you a rematch, no problem. Maybe [Dana] wants to put me to fight Akiyama first. But stay in the line. Number one is Akiyama but I give to you number two.

“ビスピンが望むのであれば、再戦しても構いません。ただ、ダナは秋山との試合をまずは組みたいと思っているでしょう。なので、列に並んで待っていて下さい。最初の優先権は秋山に与えて、次の優先権はビスピンに与えます。”

“Keep your number, stay in the line, you will get your chance again, don’t worry. But next time, try not to run so much the next time. You need to come [forward] because every time was [running], next time come [forward] to fight. Keep your number.”

“心配しなくても、列に並んで待っていればビスピン選手に再戦のチャンスは巡ってきます。ただ次に戦うときは、あまり逃げ回りすぎないようにして下さい。前回の試合では全く向かって来ずに、逃げ回ってばかりでした。次回は、もう少し向かって来て欲しいと思います。しっかり待っていて下さい。”


この話のきっかけは、ビスピン選手が試合後の記者会見で、シウバ選手との試合の判定に不満を漏らし、再戦を要求したことだと思います。試合を思い返してみると、2R終了間際にシウバ選手のギロチンが極まりかけ、3R終了間際にはシウバ選手がパンチでダウンを取ったと思います。一体どの部分の判定をビスピン選手は不満に思ったのでしょうか?





先日のUFC110で見事ノゲイラ選手からTKO勝ちを収め、UFCヘビー級のTOP戦線に躍り出た、未だ無敗のベラスケス選手。

ノゲイラ選手との試合に勝利してから数日後、ベラスケス選手がGraciemag Internationalのインタビューに答えてます。


How long have you been training MMA?

It’s been three years since I started.

・MMAのトレーニングをはじめてどの位になりますか?

ベラスケス:“MMAのトレーニングをはじめて3年になります。”


How did you get your shot at fighting in the UFC?

I only had two fights and wanted to fight in other events before the UFC. But it was tough and my manager said, “There’s no way to wait any longer, it’s time to fight in the UFC.” He called them, made Dana White an offer and we went to Las Vegas. Dana watched me fight standing with two fighters and then on the ground with two more. He liked what he saw and said I was a UFC athlete.

・どのようにしてUFCで試合をするチャンスを掴んだのですか?

ベラスケス:“私はUFCに参戦する前は2試合しか試合経験がなく、UFCに参戦する前に他の大会で試合の経験を積もうと思いました。しかし私のマネージャーが、「これ以上待つ必要は無い。もうUFCで試合をする時だ。」といってUFCに電話をし、ダナ・ホワイトへオファーをしてラスベガスへ向かいました。私はダナの前で2人のファイターとスタンドで戦い、更にその後2人のファイターと寝技で戦いました。ダナは私のことを気に入ったようで、私のことをUFCアスリートと呼びました。”



Which fighters are role models to you?

I like watching Fedor’s fights a lot; he’s the best MMA fighter. I’m inspired by his way of fighting. But I also find inspiration in my coaches. They always show me what to do and how to do it. But Fedor has a lot of wins, with good performances, and that’s why people want to see him fight.

・どのファイターを参考にしていますか?

ベラスケス:“私はヒョードルの試合を見るのが大好きです。彼は最高のMMAファイターです。私はヒョードルの戦い方に触発されています。たくさんの人がヒョードルの試合を見たがるのは、彼がたくさんの勝ち星を重ね、良いパフォーマンスを見せているからだと思います。ただ私は自身のコーチからもインスピレーションを受けています。彼らはいつも何をどのようにすれば良いかを教えてくれます。”



You’re a wrestler, but have won a lot of fights by knockout…

I trained a lot of standup, but I always use my wrestling, even when going for the knockout. I like getting the takedown and going for ground and pound.

・貴方はレスリング出身の選手ですが、多くの打撃によるKO勝ちを収めていますが。。

ベラスケス:“私はたくさんの打撃のトレーニングを積んでいますが、KOを狙いにいくときも、常にレスリングのスキルを利用しています。私はテイクダウンしてからの、グラウンドでのパウンドが好きなのです。”



Do you feel any pressure for being undefeated?

I don’t. I’m just aware I have to keep training hard. I don’t care what people say. What I have to do is be prepared to beat my opponents.

・無敗という戦績から来るプレッシャーはありますか?

ベラスケス:“ありません。ただしっかりとトレーニングを積むことを心掛けています。人々が何を言おうと気にはしません。私がすべきことは対戦相手を倒すための準備だけです。”



Your father is really important to you, correct?

He’s my hero. My father worked hard to give my family everything. He crossed the border to the United States and was deported seven times. He’s my role model. My father’s a warrior.

・貴方の父親は、貴方にとって特別な存在だと聞いています。

ベラスケス:“彼は私のヒーローです。私の父は家族を養うために、一生懸命働いていました。彼は国境を越えてアメリカに渡り、7回にも渡って本国に送還されています。彼は私のロールモデルです。父は戦士です。”



What’s your breakdown of the UFC heavyweight division?

Now the category is tough. The UFC always brings in new fighters. It will just keep getting tougher.

・UFCのヘビー級についてどう思いますか?

ベラスケス:“UFCのカテゴリーは厳しい場だと思います。UFCには常に新しいファイターが参戦してきます。どんどん厳しい場となってくると思います。”



How do you deal with the attention from the media?

I’m certainly getting more of that now, but I’m not taken by it. I’m in a sport and have to concentrate on training to do well in my fights. I’d rather just keep quiet and focus on training.

・メディアからの関心へは、どのように対処していますか?

ベラスケス:“確かに現在は以前よりもメディアから高い関心を示されていますが、それに惑わされることはありません。私はスポーツをしているので、良い試合を見せるためにトレーニングに集中しなくてはなりません。”



What do you know about Brazil, where Rodrigo Minotauro is from?

Just what they tell me. They say it’s a pretty country, that the food is really good and there’s a lot of good training.

・ミノタウロの出身地でもあるブラジルについて知っていることはありますか?

ベラスケス:“ただ聞いたことしか知りません。きれいな国だと聞いていますし、食べ物もおいしく、トレーニング環境も良いと聞いています。”



What do you tell fighters who are just starting out in MMA?

The first thing is to find a good gym, with all types of training for MMA and a good team. Have lots of dedication and determination. It’s not easy. You have to be disciplined and train hard every day. School is also important. I started wrestling in college. It’s not just about training. You also need to finish your studies to be a good fighter and person.

・MMAを始めたばかりのファイター達にメッセージをお願いします。

ベラスケス:“まずは良いジムを見つけることです。良いチームメートがいて、あらゆるMMAのトレーニングが出来るジムです。そして熱意を持って、トレーニングに身を捧げることです。それは簡単なことではありません。毎日自制しながら厳しいトレーニングを積まなければなりません。学校でのことも重要です。私は大学でレスリングを始めました。ただ、これはトレーニングのことだけではありません。良い人間、良いファイターとなるにはきちんと学校で勉学を全うすることも大切です。”




UFCのヘビー級戦線において今後が楽しみなベラスケス選手。インタビューの最後の部分が意外であり、印象的でした。

“トレーニングのみならず、きちんと学校で勉学を全うするように。”

ベラスケス選手はその風貌とは裏腹に、非常に真面目で勤勉な人間なのかもしれません。