昨日の続きです。
今回の独学版は、自由題より(その2)。
「待つ」国重美恵子。
昭和22年2月の頃のお話。
ヤミ市に闇米を売りに行った母を待つ
姉(国重美恵子)と弟の話です。
父親は日曜でも仕事に出ていたので、
子ども5人が留守番。
母の残したおにぎりと漬物、
めざし一匹と卵焼き一切れがご馳走だった時代。
ほんとにモノがなかったんだなあ、
ということが実感されます。
「幸福の感得力」山嵜麻里子
やまざきさん、というのかな。
冒頭が、英会話のサークルでの話で、
タイトルとどう関わっているのかわかりにくかったです。
やまざきさんの幸福の感得力。
話がとっちらかってて、テーマが出て来ない。
これは悪い見本。
「私が振られるわけ」梶本龍彦
説教臭い話ばかりして、
好きな女から嫌われるお話。
気の毒だけど、笑っちゃった。
ほかにも、老犬が歩けなくなる話、
大ファンだった作家の訃報に胸を痛める話、
母の初恋の人は従兄弟だった話、
ウグイスの歌声に惚れ込む話……
いろんな随筆があって、
人に物語ありと言うのは
本当だなと思う昨今です。