2つの声域を 使い分ける男性歌手は昨今世界に結構います。
でも なんだか アクロバティックであったり
変わっていて特異な点で 差別化ではあるかもしれないのですが

「こういうことができるんだぞ」っていう歌い方は
 
絶対に僕はしたくありません。僕の心情。

オリジナルソングは別で 2声を横断的につくっているので
いいのですが 特にクラシカルで カバー曲の場合
楽曲自体が2声でつくられていないケースもあります。
これを無理に 途中から 2声でうたいあるいは
小節ごとに声を スイッチして歌う人が 時折いますが 
それは 聴く手からみてちょっと変わっていて
おもしろいだけになります。
サーカスや大道芸であれば芸としていいのですが、
音楽が 心の琴線に届かずに
単なるキワモノ感じが否めないと思うのです。 
音楽は その曲そのものに 作曲家や作詞家のイメージが
魂があってメッセージが封じ込まれています。
これを ボーカリストは料理をして伝えなければなりません。

テノールやバリトン、ソプラノやアルトの歌にはその思い入れが
あると思うのです といって ソプラノのような声が出ますといっても、
本物ソプラノと声と違った声色や歌のオーラや魂が
歌声に入っていなければ意味がありません。 
そうでなければ女性の歌声を 聴いたほうがいいと思うのです。
また 世にカウンターテノールという分野のクラシック歌手がいて
彼らの声はハイトーンだけでなく
女性と違う中性的で 芯や輪郭、独特の声色があるものです。

歌手の声が テノールであろうと ソプラノであろうと
その人の味そのものが歌声の中に含まれていることが重要で、
歌声には 人生の年輪の中に様々な経験が入り
人間の 感性が入る。だから歌はある程度の年齢も必要だと思います。

ボーイソプラノを天使の声とする キャッチをみかけます。
それは 純粋無垢な声に に決まっていて、そもそも
変声期前の男子の子の声だものね。



ところで 男性の2声域で歌う人に言えるこって、

・ファルセット域 の不安定になりがち、特に音程と発音。
・男性の声が 弱くて ポップス声に逃げやすく
 = 倍音が少ないので 空間に響かず説得力にかけやすいものです。
 ファルセット声でPOP声に逃げて特訓すれば
 ソウルフルな歌へもいけるかもしれません、ロックやソウルシンガー
 はファルセットやシャウトもできます。

僕の場合は ファルセット域 強弱を自在にコントロールし
音程にも注意をしながら 男性の声の歌は
基本はクラシカルテノールで歌い、歌によってPOPS声を
使うといった 欲張りな声の使い方を 
究極的に どんな歌でも感動してもらえるようでないと
アーティストの存在意義がありませんので 日夜研鑽は欠かせません。


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