12月8日 火曜日
今日は感染症を効果的に防ぐ手洗いのお話です。
体を鍛えているわけでもないのに、不思議と病気と無縁の人がいます。実は、そんな人が守っているのが手洗いの習慣。「外から帰ったら、うがいと手洗い」の習慣をつけるだけで、実は多くの感染症を予防できるのです。
感染症の経路で一番多いのは手
巷にはびこる、様々な感染症。感染しないようにマスクをしたり、周囲ににらみをきかせたり、感染を防ぐ方法はいろいろありますが…
最も効果的といっていいのが、手洗いです。手洗いで感染を予防できる代表的な病気は、以下の通り。
・呼吸器感染症(インフルエンザ、RSウイルス感染症、A群溶血性連鎖球菌咽頭炎など)
・夏風邪(咽頭結膜熱、流行性角結膜炎、ヘルパンギーナ、手足口病など)
・ウイルス性胃腸炎
・細菌性胃腸炎
特に近年、流行しやすくなっているのが、インフルエンザやノロウイルス、サルモネラ感染症です。
アルコール消毒では死滅しないウイルス
冬になると流行するのが、ノロウイルス。
ウイルスに汚染された食品などから感染すると、感染性胃腸炎を引き起こします。
発症すると、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱などの症状が出て、通常は3日ほどで回復します。しかし、他のウイルスのように免疫ができず、再発症しやすいのもノロウイルスの困ったところです。
体力の弱い乳幼児や高齢者などが感染すると、下痢や嘔吐にともなう脱水症状や肺炎を併発し、症状が長引いたり、重症化して死に至ることもあるので、十分な注意が必要です。
ノロウイルスは、酸や乾燥にも負けず、アルコール消毒では死滅しません。
そのため、感染を予防するには、石鹸での手洗いが重要です。
因みに、ノロウイルスのような食中毒の原因菌は、他にもたくさんあります。
感染症を予防する効果的な手洗いの方法
医師や食品を扱う仕事の人でもない限り、毎回の手洗いを石鹸で丹念にしている人は少ないのではないでしょうか。
しかし、トイレの取っ手や洗浄レバーにも、大腸菌やノロウイルスが付着している可能性は高いのです。
こんなときは、手洗いが必要と覚えておきましょう。
・帰宅時
・人混みから出たあと
・トイレのあと
・調理や食事の前
・動物に触ったあと
・ゴミに触ったあと
・くしゃみや咳を手で押さえたあと
*毎回石鹸で手洗いするのは面倒という方は、こちらを見てみてください。
水だけの手洗いと石鹸での手洗いの比較実験
「薬用せっけんミューズ」を販売するレキットベンキーザー・ジャパンは、「水だけの手洗い」をした場合と、「ハンドソープを使ったしっかり手洗い」をした場合で、お弁当をつくる際に食品に付着する雑菌数がどのくらい違うのかを調べる比較実験を行いました。なお、実験は、東北大学大学院医学系研究科の賀来満夫先生が総合監修をつとめる「バイ菌・感染症から家族を守る徹底!手洗いラボ」と「衛生微生物研究センター」の協力のもと行われました。
☆水だけの手洗い
・手洗いは、水道水の流水のみで行う
・手洗い時間は3~10秒
・手洗い後は、手拭き用タオルを使用
☆ハンドソープを使ったしっかり手洗い
・手洗いは、ハンドソープを使用して行う
・手洗い時間は30秒+水道水を使ったすすぎ
・洗い残しやすいポイントを意識して手を洗う
・タオルや蛇口、ハンドソープなど、手洗い前後に汚れた場所を触らないようにする(ペーパータオルで手を拭く、自動で泡の出るハンドソープを使う、蛇口を直接触れずにペーパータオルなどで閉める)
この結果、「水だけの手洗い」でつくったお弁当は、つくった直後でも400個から5,300個/1gの雑菌が検出され、さらに常温(25℃)で6時間置いたところ、最大で200万個の雑菌が検出されました。これに対して「ハンドソープを使ったしっかり手洗い」でつくったお弁当は、多くのおかずで雑菌が検出限度以下になり、さらに常温(25℃)で6時間置いても、雑菌の検出数は200個から1,500個にとどまりました。
水だけではやはり不十分?
実験結果を見ると、やはり水だけの手洗いでは、石けんを使用した手洗いに比べて、手についた細菌をしっかり落とせないようです。手を洗う際は、石けんを使用する習慣を持つことをおすすめします。また、比較の方法を見てもわかるとおり、ただ石けんを使うだけでなく、洗い残しのないよう丁寧にしっかり洗うことと、バイ菌などが付着しやすい蛇口などには触れない方がいいようです。できれば、手を拭くものもタオルよりペーパータオルなど、一回使い切りのものがいいでしょう。
とはいえ、水だけの手洗いでも洗わないよりはよっぽどましなので、時間がないときは石けんを使わずとも、水でしっかり洗うようにしてくださいね。
*プロも実践する正しい手洗いの方法も覚えておくことをおすすめします。
正しい手洗いの方法
せっかく手洗いをしていても、洗い方が不十分ではあまり効果がありません。事実、手洗いをしていても、やり方によって洗浄がしっかりなされていない場合も多いとされます。
手洗いをするときは、次の手順でしっかりと洗うようにしましょう。
(1)まず、腕時計やアクセサリーなどは外しましょう。
(2)流水で手を湿らせ、石けんを適量手に取って両手でよく泡立てます。
(3)手のひら全体をこすり合わせ、泡を伸ばします。
(4)手の甲をもう片方の手のひらで、こするようにして洗います。
(5)両手の指と指を組むようにして、指の間をもみ洗いします。
(6)親指をもう片方の手のひらで包み込み、軽く回転させて洗います。
(7)指先で、もう片方の手のひらを引っ掻くように動かして洗います。
(8)手首を反対の手のひらで軽く握り、回転させて洗います。
(9)流水で、泡を完全に洗い流します。
(10)最後に、清潔なタオルやペーパータオルなどで水分をよく拭き取り、十分に手を乾かしましょう。
これを読んだら、トイレの後に手洗いをしないなんて二度とできませんよね?
手洗いが健康を作る
いかがでしたでしょうか?外出後やトイレの後など、何かと手洗いをすべきシーンは多数。あのとき手洗いしておけば…と後悔することにならないよう、早速手洗いの習慣を始めましょう。
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