Blue Grass?聞きなれない言葉だと思う。そうゆう方はこの日本では極正常の方だと思います。Blue Grass愛好家は日本では10,000人はいると言われていますが、私たちでさえそのような愛好家とは滅多に遭遇しないし、マスメディアに取り上げられるなんて全くの皆無!だから仕方がないのです。しかし、これがよく調べると非常に興味深いし、何よりも知的なのであります。笑
さてBlue Grassは何ぞや?一言で言えばアメリカ発祥のアコーステック音楽です!「なぁ~んだ音楽かい」とは簡単には言わないでくだされ。音楽が好きで、少しでもアメリカ史に興味を持たれている方ならきっと興味が湧くと思うんです。
アメリカは皆さんご存じのように移民の国です。実際は17世紀頃からアフリカの奴隷やヨーロッパ諸国、特にイングランド、アイルランド、スコットランド、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、オランダなどの国から多くの移民がアメリカに渡りました。
当然そんな開拓時代の彼らは母国の伝統や文化も一緒持ち込みました。特にアイルランド、スコットランドからの開拓団の多くが住み着いた、バージニア州、ウエストバージニア州、ケンタッキー州、テネシー州、キャロライナ一帯ではミズーリー川やアパラチア山脈という地理的な要件も加わり、他の州とは異なり他国の移民文化に触れる機会が少なく独自性が失われずに済みました。
ケンタッキーやテネシーでは実際に現在でもオールドタイムミュージック(マウンテンミュージック)として当時の音楽スタイルで演奏されています。
楽器構成は全てがアコースティック楽器から成り立ち、ギター、フィドル(バイオリン)、バンジョー、マンドリン、アコーディオン、そしてベースです。ベースと言っても金属の洗濯タライに1,8Mほどの棒を立てて細いロープを取り付けたとても簡素な物です。
そんな楽器群でアンサンブルを奏でるストリング音楽がBlue Grass音楽のもとになりました。そして1940年代にビルモンローという偉いお方?がアールスラッグスと言うバンジョー弾きの名手と共にそのようなアンサンブルに現代的な音楽エキスを注入して現在のBlue Grass音楽が出来上がりました。この時からバンジョーは4弦から5弦バンジョーの時代に移行し初めます。その変化はマウンテンミュージックとは明らかに区別が出来るようになりました。
なぜ?Blue Grassという名称が付いたかというと、1940年以前はBlue Grassという名称はなく、トラディショナルミュージックやマウンテンミュージック等の名のもとで演奏されていたわけですが、ビルモンローが現れ、その音楽性インパクットがあまりにも大きく、それらの名の下のジャンルでは収まり切れませんでした。そこでビルモンローの出身州がケンタッキーであることから、ケンタッキー州の別名であるBlue Grassという名称が使われるようになったわけです。
日本ではカントリーミュージックの中の一つとして認知されているようですが、使われる楽器群の違い(重複はします)、ストリングの違いなどから個人的には別物の様な気がしますね。しかしアメリカ音楽史のなかでフォクソングやカントリーミュージックに与えた影響は大きく、現在でもそれらの音楽を聴くとシッカリとDNAは感じられます。日本でも僅かばかりですがアメリカの伝統音楽の影響を受け、演奏されていたミュージシャンは存在していますね。
*注
現在では全てがアコースティック楽器で演奏されているかというとそうではなく、バンジョーやフィドル、マンドリンなどが電気をしているバンドもあります。
by Oyakataman