■君に■君とは言葉を交わさなくても はじめっから気持ち通じてたような気がするそんな甘い錯覚をかじりながら長い時を歩いて来た転んでは丁寧に汚れをはたき擦りむいた膝小僧をそっと撫でた痛くても苦しくても視線は落とさない遠くを見つめて進んでくこんな生き方出来るようにしてくれてありがとうこんなやり方あること教えてくれてありがとう まるで絶え間なく鳴り響く教会の鐘のように君への気持ちは溢れるばかり
いろんな感じ方があるけどあの頃の方がよかったあの声の方が素敵だったそんなふうに昔を懐かしむ声が次第に現在否定に流れてくるのを聞かされるのは愉快とは言えないこの大地でさえ年々移動するのに小さな存在の人間全く変わらず同じとこに居つづける方が無理!不自然!杭に心の核を繋いだらあとはより良く変わることを目指しつづけるのが人間映像記録というタイムマシンに乗り込んでスイッチを入れるたび タイムスリップするのはいいけれど過去は過去現状ではないことを忘れない方がいい人は自然に変わりもするし本人がわざわざ望み変わって行くこともあるのだから公序良俗に反するでも法を冒すでもない変革は個人に与えられた自由じゃないかと思うふと感じたこと・・・
紅の薔薇明け方に会った夢に呼ばれた陽炎が 立ち上るほどに焼けたアスファルト一足ずつ辿ればいつかはきっと行き着くのに遥か過ぎてる・・・先の世で預けた鍵だって思い出さないままで未来も不確か過ぎてる・・・蜃気楼じゃない!そこに実存する街だから 愛だってまた芽生える・・・不意に宙から紅の薔薇を取り出せる手品師のようにあなたに投げかけてみる・・・