日本では皆既月食が曇り空で見えなかったとかに狂騒しているが、
その間に世界では数学オリンピック(ドイツ)と物理オリンピック(ブラジル)が
開かれ、日本は金メダルを7個獲得した。
受章者はほとんど高校生ばかりで、夏休みに入っても1週間の
合宿を経て大会に臨んだ。毎年、世界の各地で開かれているが、
昔はたまに聞いたが、最近はとんとニュースにならない。
注目度がないからニュースにならないのか、外信部から入っても
デスクが見向きもしないのか定かではないが、
いつまでも記者クラブから流される画一的な原稿を
機械的に編集しているようでは、政治の堕落を批判する資格はない。
警察の記者クラブから出るニュースは殺人やら事故など
暗いニュースしかないのが当り前で、
明るいニュースは記者が足を使って探し出してこなければならないのだ。
スポーツ界では金メダル7個といえば快挙だが、
同じ個人の努力の結果にしては評価が低すぎる。
少資源国として日本の生きる道は技術力が欠かせない。
体力でも外国に劣る日本人が、身体を鍛えて世界一になることは
素晴らしいが、頭脳で世界一を獲るほうが
もっと素晴らしいのではないか。人が注目するから流すのが
ニュースでなく、立派なものは注目をされなくても流すのが
メディアのつとめである。護送船団方式というのがあるが、
すべて同じように事を進めていけば、大きな間違いは
起らないそうだが、それが大きな間違いである。
55年体制、東西冷戦、高度成長が終わって、
各自それぞれが責任を負わなければならない時代に、
全員が同じ事をしていたのでは時代にまったくそぐわない。
個性の時代とか感性の時代とか言われるが、
教育が高度に進めば感受性も高度化し、個々の価値観を
一元的に捉えることに無理がある。
マスメディアが人材を入れ替えて高度化する事を願う。
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