首相の諮問機関である経済財政諮問会議が「2009骨太方針」を決めた。


小泉首相が「2006骨太方針」を決めて以来のことであるが、


2011年に国の財政のプライマリーバランス(基礎的財政収支)を


黒字化する目標をあっさり引っ込め、2023年まで後退するとした。


直接税が頼りのわが国の税制では、世界経済の動向に左右されやすく、


税収不足を赤字国債に頼らざるを得ないが、安易に赤字国債を


発行するのは戒めるに越したことはない。


福田赳夫元大蔵大臣が、昭和49年にわが国で初の赤字国債を発行する際、


「一旦赤字国債を発行すれば麻薬みたいなもの」と発言したが、


まさにその通りになりつつある。景気が回復して税収が増えれば返せばいい、


と安易に借金を重ねて、生活が豊かになれば元の貧しい生活に戻るのは


いやとばかり、借金を重ねる。家計であればすでにパンク状態だが、


国の財政だから簡単にお札が刷れる。


誰かが歯止めをかけなければ、本当にこの国はダメになってしまうのが


分かっていない。


昨秋のリーマン・ショックで百年に一度の経済危機を呪文に、


補正予算を三度も組み、借金を垂れ流す。


一体この国には、本当に志ある政治家はいないのか。 


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 全盲ピアニストの辻井伸行さん(20)が、米国のテキサス州で


開かれた第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクールで、


日本人としては始めて優勝するという快挙を成し遂げた。


辻井さんは生れつきの全盲で二歳の時、母親のいつ子さんが


夕食の準備をしながら、ジングル・ベルを口ずさんでると、


奥からピアノでメロディが流れてきてびっくりしたという。


聞けば、父親が買い与えたおもちゃのピアノで息子が


一生懸命弾いていたのだ。二歳の子にはもちろんジングル・ベルなど


知る由もなく、両親はその時に息子の人並みはずれた


音楽の才能に気付かされたのだ。目が見えなくとも、


おもちゃのピアノの音階をすべて飲み込み、再現する能力を有している、


感性豊かな頭脳は全盲のハンディを吹き飛ばしたのだ。


人間にはすべからく平等にあらゆる能力を与えられているが、


一つの能力が欠損すると、それを補う別の能力が生きてくる。


それを残存能力というが、例えば右手を怪我して使えなくなれば


左手で工夫して右手の代わりをする。もともと左手の能力が


優れていれば、右手以上の働きをこなすことも可能だ。


それに早く気付くかどうかだが、子供を早くから既成の枠にはめてしまうと、


当然持っている能力を発見するのは至難の業である。


今回の場合は、いい方向で結実したが、


辻井さんの今後の活躍を祈りたいものだ。


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 平成2年に栃木県足利市で起きた保育園児(4)が誘拐、


殺害された「足利事件」の犯人として無期懲役刑が確定していた


菅家利和さん(62)の再審が確定する前に釈放されることになった。


決め手になったのは、現在では翻すことが考えられない


DNA鑑定のやり直しであるのも皮肉な話だ。


当時としては、最新の物的証拠としてDNA鑑定を取り入れ、


検察庁としては万全の構えで、裁判に臨んだのだろうが、


他の証拠は乏しく、状況証拠と自白だけで公判が続けられた。


菅家さんは終始無罪を主張するが、検察の取調べが厳しく


ウソの自白をしたと告白する。


検察としては一旦、クロとしたものをシロと言い換えることは、


面子もあろうが、確信していたDEA鑑定が間違いであると


認定されれば、引かざるを得まい。当時はDNA鑑定が画期的な


証拠として取り入れられた初期の時代で、


DNA鑑定が裁判で争われた有名な事件として「東電OL殺人事件」がある。


地裁では反対解釈の余地もあるとして無罪判決が出たが、


高裁では決定的な証拠であるとして無期懲役となった。


現在では、これほど揺らぐ事は考えられないが、17年もの長い間、


拘留され無罪を叫んできた菅家さんの強い意志に敬服したい


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 天安門事件から20年が経った。1989年に、社会の民主化を要求して


天安門広場に集まった学生や市民を、当時の鄧小平氏ら


保守派指導者らが武力鎮圧を行ったものだ。


平和と水はタダで手に入ると信じている国の、能天気な人間には


分からないだろうが、隣国で民主化弾圧が行われたことに


もっと怒りを発してもいいのではないだろうか。


逆に悠久四千年の歴史を説かれ、頭を垂れて平伏し


懐柔された日本の媚中政治家の多いことか。


とくにチャイナスクールと呼ばれる外務官僚には何をかいわんやである。


 日本も60数年前の戦前には、婦人参政権もなく、


土地の私有も限られた地主にしか認められていなかった。


先祖代々の土地とかいえるのは、先祖が武士か庄屋ぐらいである。


憲法ができて民主的な政治が行われるようになったのも、


百三十年前のことである。一般男子の参政権が得られたのは、


昭和の初期である。それが当り前のように、選挙があっても


投票に行こうとしない。自らの力で民主主義を勝ち獲ってないから、


民主主義の何たるかを知る由もない。


米国流の身勝手な合理主義と、マルクス主義の唯物論が


合わさった変な国になってしまったのも困りものである。


日本の古き良き伝統を守り、美徳を取り戻したいものである。


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 国の予算の不透明さがまた問題になった。しかも戦後60年も


放置された予算の遣われ方である。道路や河川、港湾などの


国直轄の公共事業で、地方が毎年負担すべき負担金の明細が


明らかになり、国が雇用している職員の退職積立金や共済年金、


児童手当まで地方の税金で負担させられていたのだ。


さらに地方事務所の建替え費用や営繕、福利厚生、車両など


当然に国の一般会計から出されるべき費用まで地方の負担金に


紛れ込ませていた。これは、予算書を見ただけでは見抜けないが、


行政の素人が見れば、不思議に思うのは当然である。


大阪府の橋下知事が大阪府の予算を全項目見直し、


役人の感覚を払拭して疑問に思った事を公にして、


国土交通省が仕方なく公表に踏み切って分かったことである。


国交省以外にも調べていけば、農水省、厚労省、文科省にも


用途の曖昧な予算計上が出てくるのは間違いない。


国は間違いをしない、という仮想伝説は脆くも崩れようとしている。


猪瀬直樹東京都副知事は国が行っているマネーロンダリングと


言ったが、正にこれら裏金に繋がる金額をすべて削れば、


国の予算は大幅に縮減されるだろう。


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