春休み中の息子が、明日も残業予定の仕事のために
先ほど、私の実家へ行ってしまった。
行くまでは『早く行ってくれ』なんて思っているのに、
いざバスに乗っていく息子を見送ると、すごく寂しい気持ちになる。
振る手を止めると、1人で帰る私はなんとなく元気を失う。
息子は、もうすぐ10歳になる。
言い換えれば、10年の間、何があっても一緒に過ごしてきた時間の長さ。
10年間、思い出しても楽しい事しか思い浮かばない。
大変なことは、遥か遠い彼方に忘れていけるものなんだ。

息子の年を聞いて、周りは驚くけれど。
そのとき、ついでに訊かれるのは『その若さで他の選択は考えなかったの?』
・・・・・・・考えなかった(笑)
産まない選択は、ヒト欠片も頭を掠めなかった。
そりゃ堕胎するっていう知識は持っていたけれど、そんなの出て来なかった。
不安に思ったのは、『産むにはどうすればいいのか』っていうことだけ。
きっと、その時点で産むべき時だったんだろうね。
今思えば本当に無謀なことだけど、何も恐くなかったんだよ。
赤ちゃんを産んで幸せになる、それだけが当時の私の全てだったから。
父は、そんな私を許さなかった。
妊娠を母に打ち明けた次の日、母にこう言われた。
『お父さんは、あなたを殺しかねないから今すぐ逃げなさい』
私はすぐに荷物をまとめて、振り返りもせずに逃げた。
でもね産まれる時も、入院してるときも、父は来なかったけど。
退院する日は迎えに来てくれた。
それから息子を抱いて、ジッと見つめてた。
産まれてしまうと、許す、許さないって何処にも見つからない。
愛してるって言葉にすると、本当じゃないみたいだけれど、
そういうことなんだよ。
そして、私は両親をたくさん泣かせ、心配ばかり掛けてきた。
同じように、息子に心配をさせられ、たくさん悩まされ、泣くかもしれない。
なのに、息子の成長は今では言い表せないぐらいの喜びになる。
桜は薄付きだけども、白に近いけれど、ピンクだと思うよ。
一年のうち、たったの一週間しか咲いていられないけれど、
でも一年中咲いていたら、誰も桜を見に行かないかもしれないね。
強いピンクだったら、こんなに愛されなかったかもしれないね。
何が言いたいかって?
揺れたって、迷ったって、悩んだって。
そこには色づくものがあるし、滅多に咲かない花もある。
それでも。
私が息子を愛せずにはいられないように、
咲くか咲かないか分からない花にも、愛してる人がいる。
きっと、私の両親も愛をくれていたんだと思った。
先ほど、私の実家へ行ってしまった。
行くまでは『早く行ってくれ』なんて思っているのに、
いざバスに乗っていく息子を見送ると、すごく寂しい気持ちになる。
振る手を止めると、1人で帰る私はなんとなく元気を失う。
息子は、もうすぐ10歳になる。
言い換えれば、10年の間、何があっても一緒に過ごしてきた時間の長さ。
10年間、思い出しても楽しい事しか思い浮かばない。
大変なことは、遥か遠い彼方に忘れていけるものなんだ。

息子の年を聞いて、周りは驚くけれど。
そのとき、ついでに訊かれるのは『その若さで他の選択は考えなかったの?』
・・・・・・・考えなかった(笑)
産まない選択は、ヒト欠片も頭を掠めなかった。
そりゃ堕胎するっていう知識は持っていたけれど、そんなの出て来なかった。
不安に思ったのは、『産むにはどうすればいいのか』っていうことだけ。
きっと、その時点で産むべき時だったんだろうね。
今思えば本当に無謀なことだけど、何も恐くなかったんだよ。
赤ちゃんを産んで幸せになる、それだけが当時の私の全てだったから。
父は、そんな私を許さなかった。
妊娠を母に打ち明けた次の日、母にこう言われた。
『お父さんは、あなたを殺しかねないから今すぐ逃げなさい』
私はすぐに荷物をまとめて、振り返りもせずに逃げた。
でもね産まれる時も、入院してるときも、父は来なかったけど。
退院する日は迎えに来てくれた。
それから息子を抱いて、ジッと見つめてた。
産まれてしまうと、許す、許さないって何処にも見つからない。
愛してるって言葉にすると、本当じゃないみたいだけれど、
そういうことなんだよ。
そして、私は両親をたくさん泣かせ、心配ばかり掛けてきた。
同じように、息子に心配をさせられ、たくさん悩まされ、泣くかもしれない。
なのに、息子の成長は今では言い表せないぐらいの喜びになる。
桜は薄付きだけども、白に近いけれど、ピンクだと思うよ。
一年のうち、たったの一週間しか咲いていられないけれど、
でも一年中咲いていたら、誰も桜を見に行かないかもしれないね。
強いピンクだったら、こんなに愛されなかったかもしれないね。
何が言いたいかって?
揺れたって、迷ったって、悩んだって。
そこには色づくものがあるし、滅多に咲かない花もある。
それでも。
私が息子を愛せずにはいられないように、
咲くか咲かないか分からない花にも、愛してる人がいる。
きっと、私の両親も愛をくれていたんだと思った。
