私の職場では、昼食後に必ず行われる事がある。
皆々さまには『昼食後の余興』と思われてるらしい。
しかし、侮ってはいかん。
議題に上るのは、各々の夫及び彼氏に止まらず、職場で見かけた男子、電車内で見つけた男子にまで及ぶのだ。
勝手に召喚しては、裁判にかける。
私達が得た法律の知識と経験の引き出しを全開にし、それを駆使した上で判決を下すのだ。
もちろん、男子の意見または言い訳など丸シカトである。
判決を下された男子には、容赦なく判決理由を言い渡され、
『サイテーで心ない男』として、生きていくしか道がない。
今まで欠席裁判にかけられた男子達は、一様に今日はどんな議題が出るのか、誰が標的となるのか気になるらしい。
しかも、男子が完璧に悪い、女子を傷つけた結果を招いたとなると、ウチの上司(=ちびっこリーダー)に対する風当たりが酷くなる。
あたかも、悪の元凶とばかりに、罵倒・叱責・無視の3連発、理不尽極まりない対応である。

そう、女子はマジギレすると恐い。
実際に、家裁へ召喚した女子もいる。
リアルに思考し、行動に移すバイタリティがある。
侮ってはイカン。
さて今日はどの男子が議題にかけられる?

私には、流し音楽とオシャレ音楽、それと心の音楽がある。
私なりのTPOをわきまえて、常に音楽が流れている。
そして、相当お気に召さないと洋楽は聴かない。
だって、何て云っているのか解らないんだもの。
若い頃は、格好良さや売れているというだけで聴いていたんだけども。
最近、かなりお気に入りの洋楽がジャック・ジョンソンなのだ。
サーファーの方なら、既に存じているだろう。
ジャックも元々サーファーで、大怪我を負った際に本格的に音楽をやり始めた。
彼の音楽の何が素晴らしいのかと云うと、優しいメロディに乗せて、たくさんの強い愛が言葉の力を借りて表現している。
人が何かを作るとき、表現するとき、本当の何かを知らなければ心を揺さぶるものは何もない。
それは、苦しみや哀しみだったり、自分ではない誰かを全力で愛する気持ちだったり。
愛する人が幸福であるためには、自分はどうあるべきか、世の中がどうあればよいのか。
きっとそんな風にして、人はたくさんの事を感じるのかもしれない。
彼の人間性の深さと、愛の強さ、世の中を見据える力が圧倒的で好きになった。
ぜひ、彼のIn Between Dreamsを聴いて!!
突然、それは降ってくる。
それは雨でも閃きでもない。
息子と親である私の問題が、降って湧いたように目の前に突き出される。
何か問題が起きるとすれば、私が叱り過ぎたり、忙しくて構う時間がないときなのだ。
だけど、所詮それは大人の都合に過ぎない。
私は自分で、親になることを選び、仕事を選び、学業も選んだ。
妻であり、母であり、学生であることを自ら決めたのだ。
なのに私は、息子が私を必要とする時間をどんどん削ってしまった。
私は、自分自身の努力で大人になったわけでも、親になったわけでもない。
全ては、息子が私に沢山のことを教えてくれて、沢山のものを与えてくれたんだ。
忘れてた。思い上がってた。
余りにも、それが情けなくて哀しくて、どうしたらいいのか判らなかった。

TADに相談すると、
『もう少し、笑って暮らそうよ。』
と云われた。
そうだよね。
笑っていれば、優しくなれる。
心にゆとりも、思いやりも産まれるだろう。
私は、
『ごめんね。』
と云って、息子がただただ思う存分に泣き止むのを待つしかなかった。
強く強く抱き締め、背中を撫でることしか、親としての私が出来ることはなかった。