勉強しなくては、と思うほど違うものに目がいく。
ある教授が移動中に読んだ本について、触れていた。
『[なぜ男が女はバカだと思うのか]という本を読んだ。作者が、女は感情を正確に記憶し、その感情に自信を持ち、涙もろく、カンを働かせて生きているという』
作者も教授も男だけど。
分析は合ってるし、むしろ明確になって。成るほど!!と思った。
そこで思い出した。
そういえば昔、こんな話を読んだ。
『なぜ女の方が早くに大人になり、男はいつまで経っても子供でいられるのか。
それは女には妊娠と出産に限られた時間しか与えられず、限られた時間の中で子供を産むためには賢くならなければいけないから』
これも成るほど!!と感心した。
確かに女の子は小さい時からおませさんである。
様々な男が女を分析するのが、とても面白い。
大体の男は女はよく解らんと口にする。
そんなツマラナイ事は云ってほしくない。
女だってよく解ってないんだから。
だけど愛する男の全てにアンテナを張り巡らせ、全ての記憶と照合しては何もかも把握しようとする。
分かっているのはそれだけ。
もし、この能力が日本の経済に向けられたら不況知らずでいられるかも?

昨夜、フラッと夫婦だけで飲みに行った。
近くにあるカフェバーは、お洒落だけどうるさすぎず、居心地が良かった。
話すことの殆どが息子の話題になる。
TADがいくら、昔から息子を知っていても悩むことはある。
自分が息子と同じ経験をしてるから、余計に思いを寄せすぎて苦しい気持ちが出てくるんだろう。
云いたくても、まだ遠慮がちで、だけど解っていても傷ついてしまう事もある。
それは私が、ある程度気持ちを汲んでみたり、聞く事は出来るけれど。最後に私が出来ることは少ないかもしれない、と思った。
私は、TADを信じてる。
私が2人の事を放置するのではなく、2人を信じるのも大切なんだと思う。
信じきることって、本当になかなか難しくて、手を出してあげることや口を出すことの方が簡単かもしれない。
何処までがって云うのも、解りづらいんだけども。
私の生き方が我儘だったから、2人には結局たくさんのものを背負わせてしまった。

先日、息子が誕生日に贈られた小さなギター。
TADの家族みんなが集まって、祝ってくれた。
この小さなギターから息子の指がはみ出した時、きっと息子はTADと一緒に音楽を愛していることだろう。

昔の私はコンプレックスの塊だった。
だって周りはみんな何か持っていたんだもん。
音楽だったり、カメラだったり、サーフィンだったり。
私には、なぁ~んにも無かった。
みんなの生き方が格好良くて、そして凄くスタイリッシュだったから、憧れたし尊敬していた。
違う世界の人達を覗き込んでは、眺めていた気がする。
今思うと、自分じゃなければいいとか、人生なんて平凡過ぎて格好良くないとかばかりを考えては、自分にがっかりする毎日だった。
私より凄いっていう人は大勢いて、飛び抜けたトコなんか何も無い。
だから私はまず、地味に日記を書くことから始めた。
感じたこと、思ったこと、気づいたこと、考えたこと。止めどもなく、記した。
そしたら、沢山の私がいる事に気づけて。
特に私は本が大好きだったし、何かを洞察する癖があって、すぐに表情や会話のニュアンスを分析しては、人の心を勝手に読み取ることが出来た。
欲しい言葉、欲しい空気、欲しい愛の形。
だけど後でそんな自分に悩むのだけれど。
でも一つ、誰かより秀でたものがあっただけでいい。
私のコンプレックスは、私を教えてくれた。
それだけで私は少し、私らしさを知った。