『じゃぁ、この指輪ください。』
『・・・はぁぁ??何いってんのっ??』
私の声に店内に居た全ての人が、ボー然となった。
思ったより、大きな声が出ている私でさえも。
夏休みなんて、子供のためにある。
息子とほとんど過ごす事が出来なかった私の、少しだけ息子に出来る事。
屋内プール、アニメ映画、水族館、夏祭り。
紫外線に当たらないよう遊ぶには、ちょっと寂しい。
でも忙しい中、TADも一緒にアニメ映画を昨日は観に行った。
その帰り、ショッピングモールまで足を伸ばす事になったときに
このサプライズは、雷に打たれたように衝撃的に起きたのだ。
ブラブラとアクセサリーを観ていて、可愛いね、と云ってると思ったら
TADは店員さんに、既に云ってしまっていたのだ。
そんなお金持ってないし、買う心の準備もない。
TADは照れながら、財布を取り出して云った。
『だって今日は、結婚半年記念日じゃん。』
私は、その言葉に唖然としながらも
『あ、そうか・・・その金はどこで?』と
単純に疑問を持った・・・まぁいっか!!
指輪が包装される間、私たちに起こった色んな事が走馬灯の様に浮かんだ。
さっきまで、壊れた携帯に保存された猫の写真が可哀想って云ったTAD。
私の写真だって入っているじゃん、と噛み付いていた私。
そういえば、この前の朝。夕食分を朝食にしといて
『朝から、あれは食べづらい』って云ってたTAD。
あれ作った時には、疲れながら、レポートに追われながら、
暑い中に買い物行って作ったのに、ヒドいって憤慨した私。
沖縄に行こうかとなった時、おばぁん家に泊まると言い出したTAD。
だけど、前の彼女。しかも、私がTADに『今まで一番影響を受けた人は?』
と聞いた時に、その彼女だ、って云った彼女をおばぁん家に泊めている。
かなりショックでグラグラしていた私。
なんだか、訳も解らず悔しいやら泣きたいやらだった。
そんな事もあったけれど、
キラキラ光る指輪は、私の薬指で輝いてくれている・・・まぁいっか!!
TADと出会って、11年の歳月が過ぎた。
出会った頃には、彼のお嫁さんになるなんて想像出来なかったし
もし、それを知ってしまったら失神してしまうだろう。
私の初恋の彼は、TADだった。
寝ても覚めても、彼が好きで好きで仕方無くて、
バスが無くても、深夜に歩いてまで会いに行った。
彼女がいたけれど、奪いたいとか付き合いたいとか、
そんな気持ちは何処にも存在しなくて。
ただ一緒に過ごす時間や、触れている感覚が欲しかったのだ。
変かもれないけれど、彼と同じ空気を吸っていたかった。
彼女も、子供の私は全然相手にならなかったんだと思う。
ある日、いつものようにTADに会いに行った。
少し開いているドアから、彼女の声が聞こえてくる。
それから、2人で仲良く本屋にいるところを見かけてしまった。
私は、彼の隣にはいられないという現実から逃げられなくなっていた。
人は結局、知らないフリも見てないフリも出来ない。
好きでもどうにもならないことがある、そう言い聞かせて
私の初恋は、終わってしまった。
そんなTADが、数年前こう云っていた。
『もし、今は結婚しなくても。必ずいつかは結婚するよ、askとは。』
数年前、この不確定要素の言葉を信じて
私たちは、会わずに別れてしまった。
今のTADは、ニヤリとしながら云う。
『息子は、きっとあの頃のママがパパを好き過ぎて
パパの子になれると思って来ちゃったんだろうなぁ。
ホント、早とちりで思い込みの強い息子だよ!!
結局、パパのところに来たから間違ってないけどね。』
11年は、少し長い時間だけども
プレゼントされた指輪のようにキラキラ輝くには
惜しみない幸せへの軌跡かもしれないと思った。
『・・・はぁぁ??何いってんのっ??』
私の声に店内に居た全ての人が、ボー然となった。
思ったより、大きな声が出ている私でさえも。
夏休みなんて、子供のためにある。
息子とほとんど過ごす事が出来なかった私の、少しだけ息子に出来る事。
屋内プール、アニメ映画、水族館、夏祭り。
紫外線に当たらないよう遊ぶには、ちょっと寂しい。
でも忙しい中、TADも一緒にアニメ映画を昨日は観に行った。
その帰り、ショッピングモールまで足を伸ばす事になったときに
このサプライズは、雷に打たれたように衝撃的に起きたのだ。
ブラブラとアクセサリーを観ていて、可愛いね、と云ってると思ったら
TADは店員さんに、既に云ってしまっていたのだ。
そんなお金持ってないし、買う心の準備もない。
TADは照れながら、財布を取り出して云った。
『だって今日は、結婚半年記念日じゃん。』
私は、その言葉に唖然としながらも
『あ、そうか・・・その金はどこで?』と
単純に疑問を持った・・・まぁいっか!!
指輪が包装される間、私たちに起こった色んな事が走馬灯の様に浮かんだ。
さっきまで、壊れた携帯に保存された猫の写真が可哀想って云ったTAD。
私の写真だって入っているじゃん、と噛み付いていた私。
そういえば、この前の朝。夕食分を朝食にしといて
『朝から、あれは食べづらい』って云ってたTAD。
あれ作った時には、疲れながら、レポートに追われながら、
暑い中に買い物行って作ったのに、ヒドいって憤慨した私。
沖縄に行こうかとなった時、おばぁん家に泊まると言い出したTAD。
だけど、前の彼女。しかも、私がTADに『今まで一番影響を受けた人は?』
と聞いた時に、その彼女だ、って云った彼女をおばぁん家に泊めている。
かなりショックでグラグラしていた私。
なんだか、訳も解らず悔しいやら泣きたいやらだった。
そんな事もあったけれど、
キラキラ光る指輪は、私の薬指で輝いてくれている・・・まぁいっか!!
TADと出会って、11年の歳月が過ぎた。
出会った頃には、彼のお嫁さんになるなんて想像出来なかったし
もし、それを知ってしまったら失神してしまうだろう。
私の初恋の彼は、TADだった。
寝ても覚めても、彼が好きで好きで仕方無くて、
バスが無くても、深夜に歩いてまで会いに行った。
彼女がいたけれど、奪いたいとか付き合いたいとか、
そんな気持ちは何処にも存在しなくて。
ただ一緒に過ごす時間や、触れている感覚が欲しかったのだ。
変かもれないけれど、彼と同じ空気を吸っていたかった。
彼女も、子供の私は全然相手にならなかったんだと思う。
ある日、いつものようにTADに会いに行った。
少し開いているドアから、彼女の声が聞こえてくる。
それから、2人で仲良く本屋にいるところを見かけてしまった。
私は、彼の隣にはいられないという現実から逃げられなくなっていた。
人は結局、知らないフリも見てないフリも出来ない。
好きでもどうにもならないことがある、そう言い聞かせて
私の初恋は、終わってしまった。
そんなTADが、数年前こう云っていた。
『もし、今は結婚しなくても。必ずいつかは結婚するよ、askとは。』
数年前、この不確定要素の言葉を信じて
私たちは、会わずに別れてしまった。
今のTADは、ニヤリとしながら云う。
『息子は、きっとあの頃のママがパパを好き過ぎて
パパの子になれると思って来ちゃったんだろうなぁ。
ホント、早とちりで思い込みの強い息子だよ!!
結局、パパのところに来たから間違ってないけどね。』
11年は、少し長い時間だけども
プレゼントされた指輪のようにキラキラ輝くには
惜しみない幸せへの軌跡かもしれないと思った。