p.m. 2:04
指先に生き物がいる
深夜、バスタブの栓を抜いている
音がする、とおくに
気をつけなければ、
そいつは常に空腹である
遮断
白い錠剤と線
あのひとの顔はビニール
そんな男はとうに忘れた
求める
鱗はうすい紅
影はどこまでもついてくる
体温を、体温を、体温を、
飲み込んじゃいたーい
今、今すぐにもう
排水溝に吸い込まれてゆく最後の水
あなたはヒステリックに叫ばない
私はこんな風になんだかすっからかんだし
放っておくとすぐにそいつは太るから
首に輪っかとかつけてくれたら
そしたらきっともうすべてが面倒になって
ふたりはことばも交わせない
ただただちょっとずつうしなってゆくだけ
頭の先から砂になって
ゆっくりとゆっくりと
最後にはわたしたち、東京に砂漠を作る予定。