植物園 | ろくじょうのおとしあな

植物園





遠い、

赤道の真下の国の花になげやりな視線だけを向け


その背中はすいすいと進んでいってしまうので






私はただ、

変な形の葉っぱでも

カタカナの響きの名前でも

湿度の高い匂いでもなく



先ほどあなたの提示した

難解な問いについてのみ思考を巡らせていた








柵の向こうに

鳥が鳴いた

そんな気がした











うっそうとした緑は視界を狂わせ

ああもうどこまで行っても行っても




あなたを見失ってしまう。