母の居住について、母に話しかけると、
目を開いた。
「何か食べる?」
「食べる」
「あんこがいい?チョコがいい?」
「甘かったらなんでもいい」
3月の初めの頃のことを考えたら、
母と受け答えができる事が不思議だ。
母が目を開いたのを見て、職員さんも話しかける。
職「あんこ、甘い?」
「甘く無い」
職「え〜、そうなん?」
「甘い」
天邪鬼な返事をする母。
私には
「私には、ちょうどいい甘さだけど、あんたらには甘すぎるはな」と。
小さじ2杯ほどのあんこを食べて、ひとしきり喋って・・・
母は、疲れて眠っていった。