こんにちは。マリコです
当初の想定よりも長くなってしまいましたが、
今回でおしまいです
長らくお付き合いいただき
ありがとうございました
最後のEps.13です!
前回からの続き




院長から綾香の病気を告げられ、
それに伴い、
私たちの内縁関係を提案された。
お互いうまく思考できないまま
帰路についた
東京:私の住んでる部屋に戻ってきた
ねぇ、院長の話どう思った。
綾香の事は本当にショックだった。
本気で嫌いだった訳じゃないから
「ざまーみろ!」とは思えないし。
思うところはあるだろうけど、
ディーンはそんな風に思う人じゃないしね。
私も同じ気持ちだよ。
綾香がこんな事になるなんて。
巻き込みたくはない!
将来院長を継ぐと言っても俺の発言は
あの家では無いも同然だし、
きっとマリコを守ることもできない。
それなら初めから巻き込みたくない。
自分で何とかできる。
現に白鳥家の人間は、私の家との
コネクションが欲しいはずだから
きっと私には何も言ってこないと思う。
そういう意味では白鳥家での発言権は、
ディーンよりも私の方があると思う。
だから、私が内縁に入ることで
逆にディーンを守ることができると思う!
そしたらもう辛い思いさせないよ。
私がディーンを守る。
そんな風に言ってくれて本当に嬉しい。
ありがとう。
確かに、そうかもしれないね。
うちの家の人間たちは
マリコの家系を知ったら喉から手が出るほど
そのコネクションを欲しがると思う。
だから院長もこんな提案をしたんだと思う。
こんな家の、こんな事に、
こんな汚い権力争いに
巻き込まれたらダメだよ。
マリコは社会に出てもっと広い世界を見て、
知って、それを周りの人や、地域、企業
困っている人達に還元する。
そんな仕事ができる人だよ。
マリコは自分の人生を生きるべきだ。
マリコは誰かの歩幅に合わせて
歩るく人生なんて似合わない。
マリコの歩幅で歩いて欲しい。
ディーンと一緒に過ごす人生だって
何にも変えることができないくらい幸せだよ。
こんな生まれだけど、
マリコに出逢えた事が人生最大の
幸運だと思ってるんだ。
この先、どんなに辛い事が待っていても
マリコと過ごしたこの時間があるから
きっとどんなことでも耐えられる。
マリコの幸せを世界中の誰よりも願ってる。
お終いみたいなセリフ言わないで
一緒にプラハに行こうって
プラハで私のヴァイオリン聞きたいって
言ったじゃん
○年後の8月に。一緒に。
※この「○年後」のは2人ではじめて見た映画の
ストーリーになぞった時間軸。
約束ね。
・・・・・・・・
こうして私たちは、
大学4年の7月末に付き合いはじめ
大学4年の9月中旬に別れた。
交際期間はわずか1ヶ月半ほど。
わずか1ヶ月半だったとしても
私の人生の中で最もキラキラした
全力で生きた1ヶ月半だった。
大学卒業して社会人になって
今の旦那と再開して、結婚して
旦那がポリアモリーで彼女が4人いる事を知り
私もツカサと婚外恋愛をはじめた。
旦那の彼女との同居生活がスタートし
それに耐えきれなくなって2人を家から追い出し
別居婚をはじめてからもう間もなく1年。
本当に色んなことがあったけど
私はディーンのことを
忘れた日は1日もない。
ディーンと約束した
○年後にプラハで。
その○年後とは、
今年、2025年8月のこと。
The End....
