こんにちは。マリコです
つい長くなってしまいましたが、
もう間も無くお終いです
前回からの続き




院長から家に来るように言われた。
いずれ呼ばれるだろうとは思っていたが
私の予想を遥かに超えた
とんでもない展開が待ち受けていた。
※院長とディーンさんの関係ですが
院長の妹の旦那さん、その妾の息子がディーンさん。
なので院長とディーンは血縁にはない。
大学4年の9月某日
北関東エリアの某県の豪華な家
ディーンくんよく来たわね。
応接室に案内される途中
2階から私たちをじっと見ている
1人の老婆が。
どこかで見覚えのある様な女性だったが
思い出せないので気にせず
応接室に入るとそこには院長がいました。
ありがとう。
話しておこうと思ったからだ。
ディーンにはいずれ病院を
継いでもらう方向で考えているから
綾香との婚約は解消はできない。
しかし、後継者については
マリコさんとの間で作ってもらい、
白鳥家(仮称)の籍に入れてもらいたい。
理由を教えてください。
2階から覗いていた女性がいた事に気づいた?
あれが綾香なの。
でも、間違いなく綾香なのよ。
綾香は難病に指定されている
とても珍しい病気にかかっていた。
(※指定難病191)
思春期〜10代後半で発症し
目立つ症状としては早老。
白髪、脱毛、白内障、脂質異常、
ホルモン分泌の低下など。
現代医学では原因特定ができず治療法もない。
世界中で症例報告はあるが、
そのうちのなんと6割が日本人の発症。
特に、古くから血縁が濃くなる近親婚が多く
行なわれてきた地域での発症が多い。
早く年を取ってしまう分
病気にも罹りやすく、この病の罹患者の
寿命は40代半ば〜50歳くらいでだそう。
孫にこの病気が遺伝するのは避けたい。
それに、綾香の実年齢は21歳だが、
病気も進行し肉体年齢は40代後半だろうから
子供を授かる事は恐らく難しい。
ディーンとは内縁関係を続けることも構わない。
マリコさんの家系も簡単に許してくれる
とは思っていないが、考えて欲しい。
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白鳥家を後にし、帰路に着いたが
私たちはしばらく無言だった。
to be continued....
