こんにちは。マリコです
思った以上に長くなってきてしまい
途中2年分くらいのエピソードを
削ってすっ飛ばしたので
あと2回くらいでお終いです
前回からの続き




今度はうちの大学の門の前で
お嬢様が私を待ち伏せしていた。
パパである病院長に
私と、私が伝える様に言ったある人物の
名前を伝えたところ、
「絶対に関わるな!
既に関わってしまったのなら
決して怒らせるな!」
そう言われたらしい。
ま、そりゃそうだろうな。
思った通りの反応
※あ、決して
893組織のお嬢とかじゃないですからね!
誤解なきよう!
けど話の分かる院長で良かった。
これでパパの力が及ばないと分かったでしょ!
ディーンさんを貴女の自由にはさせない。
覚えてなさい!!!
と、まるでチープな悪役のような
捨て台詞を吐いて去っていく
この時の悔しそうなお嬢様の顔は
きっと忘れることはないだろうなぁ
ここからの2年間(大学2〜4年生の間)
※どーでもいい豆知識!
大学の学年の呼び方について
関西以外の地域では概ね「3年生」と呼ぶが
なぜか関西地方だけは「3回生」という呼び方をする。
周りは私とディーンさんが
付き合っていると思っていたでしょうけど、
医学部が忙しすぎて、
なかなか会えない事もあって
付かず離れずの微妙な関係を
ずっと維持していました。
そして、私が大学を卒業する半年前。
大学4年の夏。
私は就活を終えて、
卒業後は外資系コンサルファームへの
就職を決めていました。
ディーンさんは来年(5年生)からは
いよいよ実習がはじまり、
今までとは比べ物にならない忙しさを迎える。
お互い学生気分で過ごす最後の夏。
しかも激務だと言われる
外資系コンサルファームに行くんでしょ。
ディーンさんも来年は大忙しだね。
俺、この大学に入って良かった。
マリコに会えて良かった。
1年の夏から、ずっとそう思ってた。
言った所で、マリコを困らせるだけだから。
ずっと不安な気持ちが続く方が辛いよ。
本当にごめん。
1年の夏から、ずっとマリコの事が好き。
ずっと好きだもん
こうして私はたちは
大学4年生にしてやっと
付き合いはじめることができた。
これまでの時間を埋めるかのように、
ずっと一緒に過ごした。
大学時代は、私の両親が
海外で暮らしていて東京に実家がなく
大学4年間ホテル暮らしだったため、
8月の31日中、29日朝から晩まで
ずーっと一緒だった。
一緒に眠って、一緒に起きて
ダラダラと朝食を食べて、
私が弾くヴァイオリンをずっと聞いてくれてた
※私はチェコ共和国のプラハで生まれ、
とあるヴァイオリニストに師事を受け
この時で約15年間習っていました。
いつかマリコの生まれ育った街で
マリコの音楽を聴きたい。
この時の、この1ヶ月間が、
人生の中で一番幸せなひと時だったと
今でもそう思う。
to be continued....
