何事も登ればいつか下り、最後は自然に帰ります
“諸行無常”の実相
『菜根譚』の洪自誠をもっと深く知りたく追いかけています。
髪落歯疎、任幻形之彫謝、鳥吟花咲、識自性之真如。
・幻形(げんけい)=夢幻の肉体 ・彫謝(ちょうしゃ)=衰えしぼみ落ちる。人の死
・自性(じしょう)=固有の性質 ・真如(しんにょ)=あるがままの姿が真実
髪落ち歯疎(まばら)にして、幻形の彫謝するに任せ、鳥吟(ぎん)じ花咲きて、自性の真如を知る。
【訳】髪は抜け歯も抜けてまばら、しかし人は本来、幻のような肉体を持っているのだからそうなるのは当たり前。だから自然に衰えていくのに任せておき、(目や意識を転じて)小鳥が楽し気に詠(うた)い、花が美しく咲くのを眺めると、このあるがままが本当の本当、すべて真実ということに気づくはずだ。
人として希望を持ち、目標を実現するため頑張るのを誰も止めない。しかし、結果がなるかならないかに一喜一憂してはだめだよ。人が行きつくところは同じ。だから人の賢愚、貧富、能力、性別なんかで品別してはダメ、やさしくやさしくだね。
